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January 04, 2017

カメノテの味噌汁

年末から正月は駆け足でした。


まあ、もともとフリーライターなんて休みがあってないようなものなのですが。

プライベートといいますか、ライフワークといいますか、普段は料理を作って過ごしていますが、この時期には必然的に、パーティ料理やら、おせち料理やらといった手の込んだものを作ります。


加えて、量を多くつくるのですが、数えで50になろうという僕にとっては、なかなかのハードワーク。
さすがに、ここ数日は疲労がたまったのか、くたくたでした。

そのことを見越してか、友人の漁師が持ってきてくれたのが表題の食材。

カメノテとはよくいったもので、ほんとうにそんな形状をしています。

磯の岩場にくっついている生物で、ハンマーとたがねを使って、岩にへばりついているのをはがすようにしてとらないといけないので、なかなか難儀な食材。

とはいえ、難儀な思いをしても、獲ってくる価値がある食材と考えている人も少なくないようです。
見た目は、象の足されど、その味は、濃厚な貝の旨味。
味噌汁に入れると、実に濃厚な旨味がでます。

イタリアでは、「象の足」と呼ぶそうですが、その旨味から高級食材として扱われているそうです。
沸騰させた湯の中で煮て、殻を外していただくと、アワビと海老を足したような独特の風味があります。これだけ味が良いのに、あまり一般的ではないのは、採集が面倒だからでしょうね。
単にうまいだけではありません。
カメノテに含まれるコハク酸などの成分は、滋養強壮に効果があるとされ、疲れた時にもなんらかの効果があると考えられます。


万葉集の昔は、「背(せ)」と呼んでいて、壮年の男性が元気が出る食材として食べていたという記録もありますね。
そういった高尚な話を知ってかしらずか、「これで元気をつけろ」と、友人は差し入れてくれたのかもしれません。
迷いましたが、味噌汁と塩ゆでに。
塩ゆでにしたものは、そのまま殻をむいて日本酒の肴に。なんとも滋味深い味です。
あまり深酒をしてはよくないですから、1合だけにとどめましたが、体があたたまってなんとも楽な気分。
最後に何も具を足さず、カメノテだけで出汁を取った味噌汁を、シメに。
心なしか、だるさが和らぎ、穏やかな気分になりました。
科学的なエビデンスはありませんが、体に良いとされているものを、客観的に見つめながら食生活に取り入れると、より快適なものになるのかもしれませんね。
もちろん、美味しければなお結構。そんなものを食べていこうと思います。

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