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June 2015

June 23, 2015

細魚(さより)の時期

旬かどうかはさておいて、梅雨のこの時期になると、光物や、白身の魚でいっぱいやりたくなります。

特にこの時期に美味いのは、スズキですかね。最近、釣りはめっぽうやらなくなりましたが、ルアーと安い釣竿で狙えるのも魅力の一つでした。
釣り上げたスズキはさばいて、ラップにくるんで冷蔵庫で一晩寝かせるのがコツ。こうすることで熟成が進んで、独特のうまみがでます。
うすづくりにした刺身を、天然水を凍らせた氷にまぶし、一気に天然水を注いで洗う。
そうすると、脂といっしょに灰汁が浮いてきて、出来上がった洗いはなんとも涼やかな風味になります。
まあ、そんな大物狙いの釣りというのも行く暇がないので、この時期よくやるのが、漁港や波止場で細魚が回遊してくるのを狙って、ちまちまと釣り上げるという釣りですね。
細魚(さより)っていうのは、名前の通り、細長い体をしているんですが、青光りがするような魚で、なかなか見た目が美しい魚です。
いわゆる光物の中では癖がなく、上品な刺身になるということもありますし、群れがやってくればそれなりに簡単に釣れることも多いです。
そんなわけで、人気の魚ですね。
とはいえ、さばいて刺身にするとなるとなかなか技術がいります。あまり知られてないんですが、サヨリは見た目は美しいものの、おなかを割ると、黒い腹膜がびっちりついていて、腹骨を落とすと同時に、腹膜をそぎ取らないと、刺身にするのはちょっと厳しい。
さばいた後は、クルマエビで作ったおぼろをまぶしたり、酢しめにしたりして楽しめます。それを思えなんてことはないのですが。
見た目は美しいのに、黒い腹膜があるせいで、心の中でよからぬことを考えている人のたとえとして、サヨリを例証することもあったのだとか。
サヨリにとっては失礼極まりない話ですが、身につまされるお話ですよね。

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June 21, 2015

水無月は水無月を食したい

あっという間に6月。

とはいえ、相変わらず、原稿書きの毎日です。連載させていただいている媒体をご覧いただいている方は、ご存じだと思いますが、「こちらはどうなったの?」というご連絡をいただいたので更新してみました。
ライターのくせに、これだけ感覚を開けるのはいただけないですね。スミマセン。
関東地方も梅雨に入って、なにかと過ごしづらいお天気が続いています。とはいえ、この時期ならではの楽しみもあるものです。アジサイなんかもその一つですね。
まあ、花より団子のクチなので、必然的に興味は食べ物のほうに向かうわけですが、今年は、水無月を作るのをすっかり忘れてました。
水無月というと、ご覧になったことがない方も多いかもしれません。
6月だけ売りに出される和菓子ですね。
蒸した外郎という餅の一種の上に、小豆をあしらってあって、三角形に切り分けていただきます。
素朴でありながら、どこか変わった風味の和菓子ですが、もともと6月1日は、氷の節句といって、やんごとなき方が、天然の洞窟を利用して作った氷室とよばれる場所に、冬場蓄えた氷を出してふるまうという習慣があったそうです。
6月1日の氷の節句に、氷を口にすると、夏バテしないとされていたのだとか。
とはいえ、冷蔵庫のない時代ですから、一般庶民にとって、夏場の氷は、夢のまた夢の存在。
そういったいきさつもあって、氷を模した、三角形の白い外郎生地の上に小豆をあしらった餅菓子を用意したのだとか。
中医学的にみれば、小豆は体の余計な熱を冷まして、余分な水分を追い出してくれるので、この時期起きやすい体力の消耗を防いでくれると思います。
時間を見て作りたいと思いますが、ご家庭では、白玉粉を水で溶いて、アルミ製のお弁当箱のようなものに流し込み、蒸しあげて餅になったら、小豆をのせて再度蒸すような状態にすればできるかなと思います。
正式な作り方をするとなかなか大変ですが、アレンジして簡単な作り方をすると、なかなか簡単で、みやびな雰囲気が楽しめますよ。
水出しの玉露なんかと一緒に楽しむと、涼やかさが増しそうです。こんな過ごしづらい時期だからこそ、日々の生活を楽しみたいですよね。






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