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July 2010

July 18, 2010

手前味噌と世界経済

春先に仕込んだ加工食品(って言っても味噌とか醤油とかだけど)の具合をチェック。

仕込み時に麹や塩が足りなかったり、麹と塩をよく混ぜ合わせる作業(塩切りという)をやってなかったり、保存容器をよく消毒しておかないと、カビが入ったり、腐ってしまう。

幸いそういうこともなく、すくすくと育っているようで、色白の別嬪さんな麹味噌になりつつありました。よきかなよきかな。

一般的に味噌は2,3年熟成させる必要があるんだけど、仕込んで無事にひと夏越せば、とりあえず使い物になるんだよね。

市販の促成栽培の味噌(怖くて詳細は書けませんがな)なぞよりははるかに美味く、健康によろしい。
なにしろ、どこの誰だか氏素性がはっきりした材料で作るわけだから、安全性は折り紙つきであります。
しかも、大量に醸造するから、スーパーで売られているものよりもはるかに安価になる。

ロハスだのなんだのぬかして、足しげく百貨店やら自然食品店に通い、大枚はたく輩の気がしれませぬ。

ほんたうの贅沢を知らないのでせう。嗚呼、気の毒ですこと。
ほほほ。そのうち譲ってほしいとか言い出す人が出てくるんだろうけど、どうしませう。

「味噌が舐めたければ、まずは私の靴をお舐め。この、ぶるじょあめ。」

なんて意地悪なことは言わないな。でも「毎度あり」と喜びいさんで、差し出された紙幣を手にするかは疑問だね。

だって、どうしても譲ってほしいという人が増えるとしたら、前述のいけすかない…いや、お財布も心も豊かな人たちに何かの拍子で知れ渡るか、はたまた、スタグフレーションが急速に進行している可能性が考えられるから。

僕は、今現在でも、後者の可能性が高いとみている。
2008年に日銀の白川総裁はスタグフレーションに突入したことを否定していますし、その後、デフレが進行していることは合意が得られていますが、今現在どうなのかは明確ではない。僕はすごく疑問を抱いている

スタグフレーションというのは、簡単にいうと、景気が悪くなるのに、物価が上昇する状態。

なんでそういうことが起こるかっていうのは、えらくややこしい話になる。(ええ、金の話は難しい話になるか修羅場になるってぇのが昔から相場です。)

実際、いろんな原因があるんだけど、農作物の凶作(少ない食料をみんなが欲しがったら、不況下でも食べ物の値段は上がる)、原油価格の高騰(石油がないと物が作れない。農産物も今の体制ではしかり)、

外貨レートの問題(日本は、外国に製品を輸出して生計をたてているので、どこかのポイントで、外国のお金を日本のお金に交換しなければならない。

また、お金自体を商品として、世界の国を相手に売り買いしているので、政治的な動きなどで投資家に不安が走ると、日本のお金の交換レートが乱高下する。その他の理由で、恒常的に日本のお金の交換レートが下がったり、上がったりする可能性が出てくる)

なんてことを書くと、世界的に穀物・原油価格は下落してる上に、円高に進行してるから、大量に食べ物や石油を海外から買える。デフレが続くとしても、スタグフレーションが起こるとは考えられないよという意見が聞こえてきそうだね。

僕もそうだと思うんだけど、都市部をよく観察してみると、雇用と景気は回復しているようには見えないのに、ゆるやかながらも食料品の恒常的な値上がり傾向が見てとれる。
麻生政権時から、民主党への政権交代、首相交代を経てもこの傾向は変わっていない。

これは直視しないといけないんじゃないかと思う。国内の業界事情以外の要因で、こんな状況が生まれているようにしか見えない。

そもそも、今の日本は、エネルギー資源、鉱山資源はほぼ輸入に頼らなければいけない。困ったことに、食料自給率も40パーセントほど。(この統計には疑問があるけどね)何から何まで輸入に頼り切った状態。

加えて、軍事力をカードにした外交力を持っているわけではないので、いくら円高になった
としても、外国から石油や穀物を譲ってもらえなくなる可能性は多いにありうる。

そもそも、中国自体が生産から輸入に回り始めている。
穀物価格が安値で今現在安定していても、一気に供給不足になる可能性はだれも否定できないだろう。(極東やアジアに限っても)

菅総理は、経済面に関して、アメリカの要求を受け入れる姿勢を示しているんで、緩和されるかもしれない。だが、不況は一部の人にとって恒常的なものになるのは間違いない。

だとしたら、収入減のために、食料が相対的に高くて手に入れられなくなる人が相当出てくる。私もそのカテゴリに入る人なので、今のうちに自衛しようと思う次第です。

だって、本を書く仕事って、不安定だから、食事くらい安心して摂れる状況を作っておくにこしたことないもの。住む場所と食事があれば、とりあえず安心して過ごせるでしょ?

なにより、美味しいものをいただければ心も和みますし。仕事にもプライベートにもよい循環が作れます(昔の作家さんが、食べ物にうるさかったのが分かる気がしますわい)

あとは、酒もたまに手に入って、映画でもみて本を手に入れるお金があればよろしい。これだけそろえば、とりあえず心穏やかに生活できそうですわ。
(臨時の小金はどうやっててにいれましょうぞ。しょうがない。ぶるじょあさんたちに手前味噌を高値で売り付けますか。いひひ)

仕事は粛々と進めつつ、今夏はこういった環境を整備しようと思ってます。

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July 15, 2010

「悲しき国産食品」―ごく一握りの人しか知らない危機的な事実

悲しき国産食品―中国産の食品添加物に抱きしめられて」という本を読んだ。

●食品業界の一部の人しか知らない―食品添加物の危険な運用の実態

「悲しき国産食品」この本は、食品メーカーの研究員の方が書いていらっしゃるんだけど、ぼくたちの食生活や、健康に直結している衝撃的な内容。いわゆる告発本というジャンルの本だ。
この本の中で、著者の小薮さんが触れているのは、食品添加物の危険性について。

食品添加物が健康によい影響を与えないのは、消費者全体に浸透していることだから、「何をいまさら」と思われる方もいるかもしれない。

戦後から昭和40年代くらいまでに、砂糖などが不足したことから、サッカリンやチクロといった人口甘味料が続々と使われた時代がある。

僕が子供だった今から30年くらい前は、砂糖をお中元に贈ることがあったし、結婚式の引き出物も、砂糖で鯛を形どったお菓子を出すおうちも多かった。

このブログを読んでくれている若い方のために多少補足しておくと、僕が育った街はいわゆる新興住宅地で、一戸建てのおうちが多かったし、家電製品や、車の保有率も高かった地域だ。

そういう地域ですら、砂糖をお中元に贈ると喜ばれる時代だった。物流が発達していなかったので、都市部の人口を賄えるほどの食料品を供給できなかったからだと思う。

生鮮食料品が不足気味だったせいか、赤や緑色の着色料や人口甘味料で色付けしたお菓子やお惣菜が飛ぶように売れたらしい。(やはり鮮やかに見えると、食欲がわくからね。また甘いものが売れたのは、ストレスを癒してくれるかららしい)

その後、人口甘味料や着色料が健康被害をもたらす可能性があることがわかって、こういった添加物は、市場から姿を消した。

食料品の供給が豊かになって、また、消費者の自然食志向が強まるにつれて、加工食品に加える添加物は規制が厳しくなり、食品メーカーも慎重な配慮をするようになった。

実際、自然の素材を活かしたり、健康に配慮した加工食品は、よく売れる。

この本は、その裏側で行われている、私たちに知らされていないことを告発しているのだ。


●食品添加物に対する消費者イメージをコントロールする厚生労働省

自然食・健康志向が高まっているとはいえ、やはり食品添加物は今でも使われている。
加工食品が工場で作られて、私たちの食卓にのぼるまでには、相応の時間がかかる。

街のお惣菜やさんとかで直販されるものなら話は別だけど、一般的には工場、流通、小売店という流れで私たちが購入する形になるのね。

冷蔵技術などが発達しているといっても、最近は消費者の食品に関する衛生知識が昔に比べて薄くなっている時代だ。万が一事故が起きた時のリスクを考えて、食品メーカーは、保存料などを加えざるをえない状況になっている。

また、独特の食感を出したりするために、様々な添加物が加えられている。―たとえば雲のようにふわふわしたケーキ、力強い腰のある麺などなど。

過去に健康上問題が生じる添加物の問題を教訓としてか、こういった添加物は厚生労働省が管理を行っている。

実際、加工食品の多くのパッケージを見ると、酸化防止剤にビタミンCを使ったりというように、消費者の健康に最大の配慮をした上で、おいしい食品が楽しめる工夫が行われているような印象を受ける。

著者の小薮氏は、このことをイメージコントロールだと指摘している。

たとえば、保存料や酸化防止剤として加工食品に使われるビタミン類(ビタミン自体は、ご存知のとおり健康を維持するための栄養)別の化学物質が結合したものであって、消費者のイメージするものとは違ったものだというのだ。

また、加工食品のパッケージに記載する添加物についても、消費者に対するイメージをコントロールするような規制が行われていると指摘している。

先の保存料や酸化防止剤として使われているビタミンの例をイメージしてもらうとよいが、小藪氏の指摘が事実ならば、実に巧妙なイメージ誘導と言える。

●「混ぜ屋」と呼ばれる人たちに代表される食品添加物のずさんな運用―

小薮氏が指摘することはこれにとどまらない。さらにショッキングなことは、食品添加物の安全は、入口だけしか担保されていないということだろう。

食品添加物は体内に入ると消化とともに、肝臓で代謝される。物質自体に毒性がなくても、体内で代謝される際に、健康被害が生じる可能性も予測できる。

そのため、健康被害が発生しないか、新規の物質については厚生労働省がチェックを行うことになっている。

だが、長期にわたって摂取し続けた場合のチェックは、厳密に行われることがない。同じ化学物質であって、体内に入る医薬品の認可基準などと比べると、相当の隔たりがあると言ってよい。(食品添加物は、医薬品よりも摂取する機会が多いのだが?)

さらに驚いたのは、「混ぜ屋」と業界で呼ばれる方たちの存在だ。

食品添加物は、食品の保存性だけではなく、消費者が好むおいしい食感を演出するのにも加えられている。

そのために、厚労省が認可した添加物を混ぜ合わせて、食品メーカに売り込む「混ぜ屋」と呼ばれる存在がいることを著者の小薮氏は指摘している。

「この混合した添加物を加えると、おたくの製品のケーキは、雲みたいにふわふわになりますよ」「じゃあ、それでいきましょう」

といった具合で、食品に加えられて、「とっても口当たりのよいおいしい食品」が私たちのもとに届く仕組みが存在するというのだ。

さらに驚くのは、この「混ぜ屋」と呼ばれる仕事を始めるのに、化学物質を扱う研究施設や、エキスパートとしての知識を備えた人材が必ずしもいらないと、小薮氏は指摘している。これが事実なら極めて危険だ。

100パーセントの安全が保障されている複数の化学物質を混ぜ合わせた瞬間に、安全性の担保は100パーセントではなくなる。化学変化などによって、新たな物質に変化したり、反応によって生まれた副生成物が危険なものであったりするからだ。

また、冷凍食品のように、再加熱したりする場合は、それによって有害な物質に変わってしまう可能性もありうる。
少なくとも、こういったケースを想定した長期間のテストは、全く行われていないといっていいと小薮氏は指摘している。

もっとも問題なのは、10年20年と摂取し続けるうちに毒性をもたらす添加物によって、健康被害が発生したとしても、こういった物質の流通が野放しになってしまうことだ。

たとえば、ある添加物を20年摂り続けて、「がん」などの深刻な病気になった場合、その因果関係を証明するのは極めて難しい。こういった現状を小薮氏は本書を通じて告発している。

●添加物はもはや避けられない存在―添加物食生活の歩き方を指南

小薮さんのご著書「悲しき国産食品」には、食品添加物とうまく付き合うための方法について触れた章がある。

この章は、おそらく小薮さんはしぶしぶ書かれたのだと思うけど、(少なくとも書籍の主張の本意ではないはずなので)これは極めて実用的だと思う。

そういった方法を提示しなければいけないほど、私たちの食は歪んでしまっているということだ。

とはいえ、今すぐ現状を変える方法がない以上、食の安全についての具体的な方法を読者に提案しているのは、良心的であると思うし、優れた実用書だと思う。健康を考える方は、是非ご覧いただきたい。


●消費者は「体と命の食」を考えた歩み寄りをすべきでは?

私自身は、こういった現実を食品業界の方たちは周知して改善を図ってほしいと思っているが(もちろん情報を開示し改善する義務があると思う)、一方的に責めるのは問題の解決にならないと考えている。

食事をおいしく楽しむのは結構なことだが、私たちは「食事が命をつなぐもの」だということを忘れてしまい、あまりにもおろそかにしていることが、この問題の根にあると思うからだ。

都市部でなくても、24時間営業の店舗のおかげで、ちょっとお金を出せば、おいしいものがいつ何どきでも手に入るようになった。

実は、北海道から沖縄まで、いつ何どきでも食品が手に入るようになったのは、わずか
20年前ほどである。

それを当り前として考えてしまっていて、「体と心と命を養う食」の側面を忘れ、「楽しむための食」を求めるばかりになっているように思う。

食品を供給する全ての人は、残念ながら市場の原理で動かなければならない。

前述の食品業界の方たちは矛盾に悩みながら、仕事を進めなければならなくなっている実態もあるだろう。

小薮氏が本書で告発している危険は、私たち消費者が作りだしている側面も忘れてはならないし、歩み寄りを考えるべきだと思う。少なくとも「お金を出せば」―「お金を出しているのだから」という考えを多くの消費者が抱いている以上、この現状は変わらないと思う。

昨年、食費革命という書籍を上梓させていただいた。



いわゆる食生活のための生活の知恵本だが、読者様から「もっとレシピを載せてほしかった」というメールやコメントをいただいている。

たしかにレシピを山ほど載せればもっと本は売れるだろうけど、一年経った今も、私は積極的な姿勢にはなれない。

(このブログでも時折レシピや調理のことを書いているし、有名な方のイベントの料理をプロデュースしているわけなんで、「レシピを書きたくない」というのは、矛盾しているのですけどね。)

食費革命をご覧いただいた方は、ご存知だと思いますが、この本は、お金がなくても食事を豊かに楽しめるアイデアを詰め込んでいます。

それは、大多数の方が生活が苦しくなった時代の中で、毎日を楽しく過ごしていただくことが一つ。
もうひとつは、数万トン単位で食べ物を捨てる半面、餓死する人が出始めている私たちの社会を見直してほしいという思いがありました。今もその思いは変わっていません。

実際、食費革命の中でも触れていますが、私は他の方たちと、まだ食べられるのに捨てられる「規格外野菜」の流通促進や、
「ドギーバック普及委員会」の方々や地方自治体の方々と「外食時に食べきれない食事の持ち帰り」を推進して、食料が公平に手に入る現状を作りなおす一歩を踏み出すことに力を入れています。

本当においしい食事は、多くの人と共有する食事です。そのことを、私たちは忘れてしまいつつあるのではないでしょうか。

もし、安全でおいしいものが手に入らなくなったとしたら、おそらくひとりで隠れるように御馳走を食べなければいけないでしょう。
もしくは、店頭の食べ物を取りあうようになるかもしれませんね。

果たして、今の食の状態を放置して、ぎすぎすした社会になり果てた時に、レシピ本は、私たちを豊かにしてくれるでしょうか。

多くの人は気付いていませんが、私たちの社会は今現在、その二歩手前にあります。

そのような理由から、食費革命という本からは、レシピをカットしました。まずは、御自身や御家族と一緒に、食品を有効に活用することを楽しんだり、分け合うことで、食の本当の豊かさを実感してほしいと考えたからです。

(出版社の方からは、食費革命を作る時に考えたレシピを、他の出版社さんから出すことをお許しをいただいていますが、前述の理由から、今はまだ出す気にはなれません。)


口幅ったいことを書きましたが、日に日にぎすぎすした時代になっていく中で、一番の財産は健康という方が増えている時代です。

また、食が毎日の生活の中での唯一の癒しと思われている方も多いようです。
もしそうお感じになられているようでしたら、これらの本をご覧いただいて、健康を守る情報や、豊かな食のヒントを探されてはいかがでしょうか。

社会的な視点から本書に触れましたが、小薮さんのご著書は、個人の生活の視点でも大いに役立つ本だと思います。ぜひ書店で見かけたら手にとってみてください。

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July 04, 2010

JUNS StreamCowBoys Studio 入魂式の総料理長を担当させていただきます

お世話になっている音楽・映像制作・高速演算用のパソコンをBTO生産していらっしゃるJUNS株式会社様が、インターネット動画配信 Ustream専用スタジオ・JUNS StreamCowBoys Studio を開設されるそうです。

明日、7・5にスタジオの開設パーティをなさるとのことですが、当方が総料理長を担当させていただくこととなりました。

生憎、招待制のパーティですので、一般の方のご入場はできませんが、インターネット動画配信Ustreamで、パーティの様子を放映させていただくそうです。

ミュージシャンの向谷実さん(カシオペアのキーボーディストですね)をはじめ、中西圭三さん、齋藤英夫さんをはじめ、著名な方をお招きしてのパーティですので、放送もお楽しみいただけることと思います。

ぜひご高覧ください。

JUNS TV 配信 20:30~(19:30頃からだだ漏れもあるかも!?)

http://www.ustream.tv/channel/junstv

ツイッターの僕のアカウントでも実況したいと思います。ツイッターのアカウントをお持ちの方は、僕をフォローしてみてくださいね。

松沢直樹 ツイッター公式アカウント

http://twitter.com/naoki_ma

~入魂者~

向谷実 様/中西圭三 様/斉藤英夫 様

~特別来賓~

USTREAM ASIA 社長 中川具隆 様

~ゲスト~

そらの 様
KNN 神田敏晶 様
ヒマナイヌ 川井 拓也 様
デジタルステージ 様
イネーブル 様
三上 洋 様
Ayano* 様
ノダタケオ 様
USTWRAP様
国峯 泰裕 様
FUJIYAAVIC 様
ビデオサロン 様

StreamCowBoys

★ゲスト、続々 増殖中♪

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July 03, 2010

海上自衛隊 神戸の掃海作業から戦争の爪痕を考える

神戸で、第二次大戦中の機雷(艦船が接触すると爆発する兵器)が見つかった。海上保安庁と安全確保を確認したうえで、爆破処理が行われたらしい。

よく今まで航行する船舶が巻き込まれる事故が起きなかったもんだ。

磁気機雷や音響機雷が、第二次世界大戦中にあったか記憶にないが、現在まで事故がなかったことをみると、おそらく触発型機雷が海底に沈んだか、沈底型機雷が作動しなくなったまま沈んでいたかといったところだろう。
たしか日本海軍は、機雷攻撃を積極的に行わず、港湾防衛に敷設していたので、その可能性が高いように思う

爆発後に黒い水柱が立っていること、水柱の高さからして500キロ程度の爆薬を搭載した機雷ではないだろうか。

これだとさすがに、EOD担当の隊員が水中で爆破防止処理を行ってどこかに引き上げるのは無理だ。爆破処分が妥当だろう。

この映像からもわかるように、何より恐ろしいのは、戦争が終わって60年以上も過ぎているのに、その残滓となった当時の兵器が人に刃を向けていることだろう。
陸海の自衛隊の任務の中で、不発弾処理が重要任務となっていることはあまり知られていない。

呉地方隊隷下阪神基地は、『うわじま』型掃海艇の『くめじま』(満載排水量570t)、『はつしま』型(満載排水量550t)、『すがしま』型(満載排水量590t)掃海艇が配備されている。

乗艦する隊員のうち、実際に機雷を処理する掃海科の隊員の任務は一つ間違えれば死が待っている危険な任務である。実際のところ、現在までに15隻の艦船の被害、77名の隊員の殉職を見ている。

神戸港付近では、いまだに2カ月に一度程度の頻度で機雷が発見されている。彼の戦争が、いかに凄惨かつ過酷なものだったか理解できるのではないか。

こういった事実からも、過去の戦争の内省、そして、防衛と外交の在り方について広く議論すべき時代にきていると思う。

日本をはじめ、周辺の国が安全に暮らしていくには、経済・外交・防衛を一セットにして考える必要がある。
まったなしの状態で周辺国の情勢が変化を遂げていく中、私たちが日本だけのローカルルールの中に閉じこもることは不可能だ。様々な面で、世界に対峙するための決断が迫られている。

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July 02, 2010

消費税増税 本当にやっていけるの?

菅総理が、消費税増税率10パーセントを提示しましたねぇ。

間接税で公平な税金の負担というのはわかるし、そもそも福祉を充実させるなら、高税率というのは鉄則。

それはいいんだけど、消費税というのは、その名の通り、消費が加速―つまり景気がよくて、物やサービスのやり取りが発生してこそ、税収増が見込めるわけですね。

このタイミングで、消費税率をアップしたら、ただでさえ冷えている景気がさらに落ち込んで、物を買い控える人が増えるのは必至だろう。

つまり、景気はさらに悪化するわ、税収は不足するわといった事態になりかねないリスクがあるわけです。

このあたりについて、民主党政府はどのように考えてるんだろう? そもそも10パーセントの税率の根拠は? 現在の二倍の税率なんだけど。

もし、消費税率をアップするのなら、その前に、所得税の課税税率をきめ細やかに設定するほうが、より効果的だろうと思うんだけど。

そもそも、民主党は「国民の生活が第一」というスローガンを掲げて、政権を取ったんだけど、餓死者まで出して社会保障が破たんしている現在の政府の在り方を、どのように変えていくのか。

今回の選挙にあたって、僕のような学のない人間にもわかりやすい説明をしてほしいなあと思いますね。

すっかり自分でも忘れてたんだが、2008年の11月に民主党が政権を取る前の市民集会に参加したことがある。

その席で、消費税の在り方、社会保障の在り方、介護労働に従事している若者が搾取にひとしい働き方を強いられていることについて、登壇した民主党の先生方に、僕が質問している動画ログを見つけた。

http://seeitcafe.org/log/log1101.htm

1時間31分25秒から、僕が「消費税の在り方」「社会福祉財源」について質問してます。

国民福祉税という名前で創設される予定だった消費税が、一般財源(使用目的を決めずに徴収される税金)になっていることの説明はあったけど、セーフティネットの構築についての説明はなかったですねえ。

当時問題になっていた、年金保険料の記録が消えたことや、そもそも年金保険料がどこに消えたのかについては、全く回答がなかった。

中には、「20歳以上の学生にも介護保険料を徴収しては」と回答した先生もいましたね。

てことは増税は、当初から織り込み済みだったのかなあ。

増税はやぶさかではないが、まずはムダをきちんと削ってほしいですね。ちなみに「事業仕訳」について、あれこれやってましたが、自民党政権時代に資料はできあがってたんですが

はてさて、選挙はどこに投票するか、迷いますね

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