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May 2010

May 18, 2010

口蹄疫の感染拡大―政府の初動対策はじゅうぶんだったか?

■口蹄疫問題―鳥インフルエンザの時のような混乱を避け、生産農家を応援する消費者の姿勢の素晴らしさ

口蹄疫について、現地、京阪神、首都圏の消費者は、冷静を保ち、生産農家の方たちの御苦労を慮る意見が強いのは、非常に好ましいことと考える。(口蹄疫はヒトには感染しないウイルスによってもたらされる動物の感染症である。また、口蹄疫に感染した畜肉や牛乳が出荷されることはない。)

残念なのは、SOSを発信し続けていた宮崎の行政ないし官民の農政・農業従事者に対して、政府のアクションが遅すぎたことだ

政府は、口蹄疫に対する対策本部をようやく設置した。
発見から3週間が既にすぎている。

■口蹄疫の感染拡大―政府の初動対策はじゅうぶんだったか?

5月10日の東国原宮崎県知事と赤松農水大臣の意見交換が行われたが、感染疑いの家畜が見つかったのは、農水省HPによると4月20日である。

地方自治体と政府の協議が行われたのは、最初の報告から20日が経過してしまっている。公式発表でみられるように、今日現在も感染疑いの家畜が増えている。

最初の感染疑いの家畜について報告があった後、赤松大臣は外遊の予定を決行した。
これを取りやめて対策の陣頭指揮を執るべきかは、国益の観点からして意見が分かれると思う。

しかしながら、その間の指揮権を委ねられた福島瑞穂消費者担当大臣が、危機意識を持って対策にあたっていたかは疑問が残る。(詳細は、福島大臣の当該日程の行動を参照されたい)

現に、政府は対策本部を設置したことで、あたかも問題が収束に向かうようなイメージを国民に発信しているが、少なくとも東国原知事が宮崎を訪れた赤松大臣と意見交換を行った後(東国原知事の政府に対する陳情と言ってもいい)も、感染疑いの家畜は増え続けている。

事実上、収入源を断たれてしまう生産農家への保障を検討すべきことは当然だが、国産肉牛、豚の生産上位にある宮崎の種牛や種豚が処分されることになれば、国内の畜産に大きな影響を与えることは容易に想像できたはずである。

口蹄疫の蔓延は、災害だったが、封じ込めの初動が遅れたのは、人災である

政府は一刻も早い封じ込めに尽力してほしい。

また、この事件を取材するマスコミ関係者は、少なくとも予備取材をきちんと行い、専門家の指示を仰いで、感染の蔓延を招かない配慮を行うべきである。

無配慮な取材によって、感染が拡大する危険性を認識することは、報道関係者に問われる社会的責任と考える。

■もし今回の事件が、人にも感染する人獣共通感染症だったらどうだったか?

視点を変えてみよう。今回の事件が、重篤な症状をヒトにもたらす人獣共通感染症だったら、どのような事態になっていただろうか

(念のため付記しておくが、口蹄疫はヒトには感染しないウイルスによって発生する動物のみの病気である。)

マールブルグ熱やエボラ出血熱のような感染症は現実味が薄いとしても感染力が強い野兎病のような疾患が蔓延する可能性は否定できないように思う。

その際に、初動の封じ込めが遅れたらどのような事態に至るか。今回の事件は、まずは収束を急ぐとともに、あらゆるケースを想定した今後の対策を検討すべきと考える。 


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May 12, 2010

ボルシチ

某試食会で造ったボルシチが余ったので、持ち帰りました。

свёкла(スビョークラ・ビーツ)の生のものが手に入ったので、使ってみましたが、

改めてみると、ほんとに真っ赤な色ですね。ワイン色

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お皿にもって、スメタナ(サワークリーム)を落とすと、鮮やかなピンク色になります。

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May 10, 2010

母の日

艶やかな 赤きカーネーションの競う中 白花欲して 一人潮垂る

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May 05, 2010

インターネットTV番組心においしいごはん

オーダーメードパソコンを製作していらっしゃる JUNS株式会社様が主催していらっしゃる

Ustream番組(インターネットテレビですね)で、御料理を作らせていただきました。

「心においしいごはん」というテーマで献立を考えさせていただいたのですが、関東は寒い夜が続いていますので、「ボルシチ」、「ケジャリー」、「リンゴのカスタードグラタン」を。

ボルシチは、ウクライナのシチューでビーツという野菜を使うのですが、そこは安価に手に入るものでアレンジを。

ケジャリーはイギリスの玄米を使ったドライカレーですが、玄米は使うものの具材などをアレンジしてみました。

デザートのリンゴのカスタードグラタンは、リンゴの甘煮をカスタードクリームに和えて焼き色を付けたもの

こちらも本格的に作ると、かなり大変なのではしょって作りました。

料理って、肝心なところさえしっかり手をいれれば、あとは手を抜いてもそれらしくなります。

おもてなし料理なら手抜きはできませんが、日常の食事なら時間は短縮して、おいしいものをいただきたいですよね。時間短縮や、コストを安くするためのテクニックをあちこちで紹介していますので、ぜひご覧ください。

さてさて、出来上がった料理は、JUNSの山中潤さんと、いしかわじゅん先生に召しあがっていただきました。(僕にとってはお二人とも雲の上の存在なので、緊張しましたです)

ゆったりと楽しく食事をしていただけるのって、やっぱりうれしいですよね。
本格的な格式ばった御料理も作りますが、できるだけ簡単に家庭で再現できるレシピをアレンジしたりとか、これから色々とやってみたいと思います。

Online video chat by Ustream

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May 02, 2010

こんな料理をご用意しました

さて、4・24は所属するインディズギルドで受託した塩見孝也さんの生前葬の本番。

私は、総料理長を承ったのですが、おかげさまで、御来賓の皆様に、お楽しみいただくことができました。

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お出しする前に準備したブースの一部。全部で300人分、一人で用意したのですが、なかなか大変でした。

さてさて、肝心のお料理は

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スパゲッティナポリタン
別段珍しい料理ではありませんが、68年ごろに大学生だった方が
全国の喫茶店に出回り始めて人気になったメニューですね。

当時のレシピを忠実に再現
往年の大学生だった方には大人気でした。懐かしい味がしたそうです。

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沖縄の伝統料理 らふてー
三枚肉を煮込んだ料理ですね

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こちらも沖縄の伝統料理
豚肉を炊きこんだ じゅうしい というごはん

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ほうれんぞうと豆類を煮込んだ ハリムという、アフガニスタンの料理

その他に、朝鮮半島の料理もお出ししました。


さてさて、このお料理 ある意味が隠されているのですが、みなさんおわかりでしょうか。

沖縄、朝鮮半島の料理、アフガニスタンの料理

第二次世界大戦から現在まで、日本が戦火に巻き込んだ国の料理ですね。

沖縄のことはご存じの方も多いでしょう。
沖縄は、第二次世界大戦中、県民の4人に1人が犠牲になる地上戦を経験しました。

その後、沖縄は昭和47年までアメリカの軍政下におかれましたが、内地では海外の出来事だったベトナム戦争に従軍せざるをえなかった人がいます。ベトナム戦争に従事した沖縄の人たちのことはあまり知られていません。

また、朝鮮半島は、第二次世界大戦直後に起きた朝鮮戦争によって甚大な被害を受けました。

当時の日本は好景気に沸いていましたが、その影に隣国の不幸があったことを受け止めているかといえば、残念ながらあまり意識していないというのが現状だと思います。

もっとも厳粛に受け止めなければいけないのは、平和国家をうたいながら、大規模な戦争に加担してしまったことだと思います。
私たち日本が、中東の戦争に莫大な費用を供与してしまったことは理解しているのでしょうか。

日本はアメリカに言われるままに、湾岸戦争からイラク戦争に至るまで中東を侵攻する費用を渡してしまいました。

ブッシュ大統領は、イラクが大量破壊兵器を保持していることを理由に、日本に協力を求め、戦争をしかけましたが、結局どこからも証拠を見出すことはできませんでした。

私たちは、罪なき人たちの命をうばうために、みんなが働いて蓄えた大事な貯金を、差し出したのです。
その結果、私たちの国ニッポンは、生活の基盤を失いかねないほど経済状況が苦しい人が続出する事態に至ってしまいました。

また、国や地方自治体は、本人の努力にもかかわらず生活の維持ができなくなってしまった方の申請があっても、財源などを理由になかなか生活保護を認めようとしません(関心のある方は水際作戦という言葉をネットで調べてみてください)

私は、「不況」という言葉を使わず、「静かな内戦が日本の中で起きている」とお話していますが、決して大げさな表現ではないと思っています。

「平和憲法」と明言しながら、外国の戦争に莫大な資金供与を行い、また、餓死しかねない自国民に対して憲法で保障された生存権を無視する現在の日本は、本当に平和なのでしょうか。

私は、平和国家どころか、法治国家としての在り方すら疑っています。

私たちが安心して暮らすためには、自分たちの生活圏の中から見える「おかしなこと」についてみんなが意見を発信することが大事なのではないでしょうか。

傍観していて取り返しのつかない事態になった時に悔やんでもどうしようもないことは、過去の歴史が証明しています。

自分の生活を守るためで結構だと思います。ぜひ自分の周囲を見渡して、おかしいと思うことは、自分以外のだれかと共有してほしいと思います。

さてさて、話が脱線しましたが、過日はお料理を作ることで精いっぱいでした。

お食事を楽しんでいただきながら、私たちの世界がつながっていること。そして、見たことも聞いたこともないような遠い国の出来事が私たちの明日の生活に影響があること

戦争は遠い世界の出来事ではなくて、私たちの日常の中でも社会生活が営めなくなる「経済による戦争」が起きていること

このことを考えていただく機会となったでしょうか。そのことだけが、気がかりです。





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