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August 2008

August 31, 2008

救世主ぞ何処に

救世主が生まれた日に
人びとは、この世の幸いと褒め称える。

アメリカやイギリスやフランスや日本に生まれた少女は
パパとママと一緒に、聖なる日を祈り
望んだプレゼントを交換し、華やかに彩られたごちそうとケーキを食べる。

華やかな一日を過ごす 6歳になる無垢な少女は知らない。

ケーキに飾られたあでやかなロウソクを
同い年の中国の少女が 火傷をしながら作ったものだということを

ケーキに飾られたチョコレートを作るために
ガーナの幼い兄妹が栄養を取れずに命を落としているということを

パパがママにプレゼントしたエメラルドの指輪を作るのに
何人ものコロンビアの子供たちが命を落としていることを

パパがくゆらせる葉巻を作るのに
ハバナやキューバや、カンボジアの子供たちが、寝る間も惜しんで働いていることを

彼女は知らない 彼女は知らない

パパやママの存在も知らず
ただただ聖母マリアに救いを求めながら
レイプの苦しみに耐えるアジアやアフリカの少女たちがいることを

救世主ぞ何処におわす

なぜ、誰よりも無垢なこの子達を救おうとしない
なぜ、十字架に罹ったイエズスよりも苦しい罪をこの子達に背負わせる

それが人の営みの罪であると言うならば
我等は愛ではなく 剣と矛を持って
彼女達を苦しめる者たちを一人残らず捕らえて
地獄の業火にくべるだろう

その刃と矛をおさめさせる
救世主よ何処におわす

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August 29, 2008

空はどこまでも青く

空はどこまでも青く
この世界を公平に優しく包む

青一色の空は、等しく世界に広がる

地上はどうだ
空のように恵みは等しいか

与えられた恵みは
全てに公平に与えられているか

明日の身体を養うパンは等しく与えられているか
心をあたためる ぶどう酒は等しく与えられているか
神がデザインされた全ての命は尊ばれているか

真っ青な空は
何も言わずに ただ見つめているだけ

今日もまた 青一色の空が 等しく世界に広がる。

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ポークソテーを焼く

給食調理のお仕事。
豚のロース肉の在庫があるので、ポークソテーにすることに。
それはいいんだけど、付け合せの野菜がない。

かき集められたのが、プチトマト、ブロッコリーの茎、規格外の人参。

ブロッコリーの茎は、介護施設の給食施設で廃棄する予定のものをいただきました。こっちの方がおいしいのに、なぜ捨てるんでしょう。
あとは人参。

グラッセみたくしてもいいんだけど、カロリーオーバーになりそうだから、塩茹でしてしたごしらえ。

次にお肉の下ごしらえ。
ロース肉は、脂肪の部分と筋の部分に切れ目を入れておきます。
こうすると、焼いた時に、お肉が縮んで丸くなりません。

脂肪と筋を切ったお肉は、包丁の背中で叩いて軽く伸ばします。
両面に塩コショウを軽く振って、しばらく馴染ませた後、日本酒に、おろしにんにくとマーマレードを溶かしたものを用意して、お肉を30分ほど冷蔵庫の中で漬け込みます。

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さ、次はいよいよお肉を焼きます。

やわらかく、香ばしくお肉を焼くにはコツがあります。

まずは、フライパンを強火にかけて、薄い煙が出るくらいまで加熱。
オリーブオイルを少し落としたら

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お肉をフライパンに入れます。

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この時、火は強火のまま。お肉の大きさにもよりますが、約1分ほどそのまま強火で焼きます。

菜箸でめくってみて、狐色のこげ色がついていたら、火を弱火に

そのままじっくり焼いて、上面が白っぽくなるまで待ちます。

上面が白っぽくなってきたら、ひっくり返して、また強火で焼きます。

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写真が暗くて、なんだか焦げているように見えますが、実際はいい感じ

同じようにこげ色がついたら、そのままお皿へ。これで完全にお肉の旨みが閉じ込められます。

フライパンに残った肉汁はソースに使います。
日本酒か白ワインを加えて、一度煮立たせます。その後、しょうゆを少し、香り付けのバターをほんの少し加えます。

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お野菜と盛り付けて、ソースをかけてできあがり。

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ソースのかけ方を工夫したり、野菜を飾り切りしたら、もっと見栄えよくなるんだけど、何分野菜がほとんどないので素朴な感じに。

栄養士さんと一緒に予算とカロリー計算で頭を悩ませましたが、それなりに立派な夕食になりました。

これで、大体380キロカロリー前後。ごはんは男性用のおちゃわんを使ってるので、大体260キロカロリー。全部で640キロカロリー前後でしょうか。

とんかつにすると、お肉だけで600キロカロリーを越えることがありますから、かなりカロリーカットできますね。

デザートがほしいという意見もありましたが、予算とカロリーの関係で今日はなし。低予算、低カロリーでもっとおいしいものを作りますので、みなさん今日はカンベンしてくだされ。

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August 26, 2008

ざんしょおみまいもうしあげます

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みなさん こんばんみ。

きょうわ まつざわせんせいが おるすなので
ぼくが いっぴきで じむしょのおるすばんをしています。

ぶろぐも こうしんしないようなので
ひさしぶりに ぼくが ぶろぐをかきます。

そうそう ざんしょおみまい もうしあげます。

やっとすずしくなってきましたね。

ぼくわ なつのあいだ まいにち のきさきでねそべったり
きのうえの すずしいところで
おひるねしてました。

ほんとうは じむしょのげんかんが いちばんすずしいんだけど
おひるねしてると おきゃくさんから ふんづけられそうになるので
あきらめました。

たまに だれも いなくなると えあこんをつけて
ぼくだけで すずしく おひるねします。 

りもこんに ねこぱんちするだけで すずしくなるなんて
にんげんは べんりなものをつくったものですね

そういえば かりかりごはんもそうだっけ。
ごくらくごくらく 

にほんのねこにうまれて 
ほんとうによかったとおもう きょうこのごろです。

えあこんのきいた だれもいないじむしょで
おちゅうげんの もんぷちをおつまみにして 
またたびで ばんしゃくするのが ぼくのたのしみです。

えあこんだいすき。
でもこのまえ、かってにえあこんをつかってるのがばれちゃって

まつざわせんせいが りもこんをどこかにかくしちゃうようになったんです。

きょうは りもこんを だしっぱなしにしてたので らっきー(はあと)

これさいわいとばかりに、りもこんのぼたんをおしたら 

だんぼうになって たおれそうになりました

なんども りもこんを ねこぱんちしたら やっと とまってくれました。

にくきゅうでこんとろーるできるりもこんを だれか はつめいしてほしいです。

おでこをぐりぐりして まどをあけたら そとは あきのかぜ
あらら、えあこんより こっちのほうがぜんぜん すずしいや

というわけで こんやは おそとで ごろごろしながら ねむります。

きゅうにすずしくなってきたから かぜひかないでね
にんげんは ねことちがって けがわをきてないから

おなかに おふとんをかけなきゃだめですよ。

それではみなさん おやすみなさい

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August 24, 2008

カクテルを傾けながら、文章を書く週末

↑などと書くと、ずいぶん気障な感じがしますが、事務所で一人飲みしながら仕事をしてたりします。

念のために付記しておきますが、ふだん、仕事中に飲んだりすることはありません。
一人での作業が長く続く時とか、今日のような天候の変化が激しい時は、たまにグラスを傾けながら仕事をすることがあります。

不思議と仕事がスムースに進むことがありますから、心をほどくのに必要な時ってあるんでしょうね。

飲むものは決まって、事務所のフリーザーで冷やしたドライジン「ボンベイサファイヤ」

ショットグラスに注いだものをストレートで飲むか、トニックウォーターで割ったものを飲むのがお気に入り。

同じジンでも、タンカレーとか他の銘柄だと、カクテルにしても楽しいんですけど、ボンベイサファイヤの場合、そのまま楽しむのが一番のような気がします。

もっとも、このお酒って、いくつかのボタニカル(植物)の香りを浸透させた、それ自体がカクテルのようなドライジンです。
このお酒をベースにしたカクテルを楽しもうと思ったら、プロフェッショナルにお願いしないと野暮な味になりかねません。

蒸留の際に加えるボタニカルのフレーバーは10種類。
ジンには欠かせない松の実はもちろん、アンゼリカ、アーモンドオイル、レモンピール、オリス、コリアンダー、グレインズ・オブ・パラダイス(アフリカ産の植物の種子)、リコリス(甘草・漢方薬の一種)。カシア、クベパ

ある意味、香りの黄金比を作り出しているので、何かを加えて、カクテルにするのはすごく難しい気がします。

例えるなら、倒れかけたジェンガから、駒をうまく抜くような難しさ。

触れ方次第では堅牢に見えるバランスが一瞬にして壊れてしまうような繊細さを持っているような気がします。

カクテルにするには、本当に難しいジンですね。スタンダードなマティーニやギムレットを試してみたことがありますが、どうも今ひとつでした。

そういえば、作家のレイモンド・チャンドラーが、長いお別れ(The Long Goodbye)の中で、主人公の私立探偵フィリップ・マーロウが出会った不思議な男テリー・レノックスと、ジンベースのカクテル「ギムレット」についてバーで語るシーンがありますね。

「ギムレットには早すぎる」という名文句を残した作品ですが、イギリス育ちという設定のマーロウが、ジンにこだわるシーンが多々出てくるのは、当時のアメリカとイギリスの関係を彷彿とさせるようで興味深いと言えます。

イギリス育ちのマーロウ曰く、ギムレットは、ライムジュースと1:1で割ったものがベスト。このうまさは、マティーニの比じゃない。砂糖やビターを加えるスタンダードレシピは好まない のだとか。

マーロウは、どこまでもドライ(辛口)なお酒を好む通な男という設定だったんでしょうね。
もっとも、同作品の登場人物であるマーロウは、チャンドラー自身の投影とも言われていますが。

黄金比とも言えるボタニカルのフレーバーを与えられたボンベイサファイヤ。
このドライジンをベースにカクテルにするのは壁が高いですが、たまにはストレートやトニックウォーターで割った以外のものを楽しんでみたい。

というわけで、果敢にも今日はボンベイをベースにカクテルにしてみました。

加えられているフレーバーからして、柑橘系がよく合うんだろうけど、レモンジュースやライムジュースを不用意に加えて、ドライジンのあの香りを殺すような野暮なものにはしたくない。

アレコレ考えて、以下のレシピを。

リンゴの角切りに、丁子を刺し、グラニュー糖を煮立たせて作ったシロップの中で加熱する。加熱後は、片手鍋ごと冷やしてよく冷ます。

丁子の刺さったリンゴをピンに刺し、カクテルグラスに添える

フリーザーでよく冷やしたボンベイをメジャーカップで計ってミキシンググラスへ、次にライムジュースを1tsp

そのまま、カクテルグラスへ

うむ、ボンベイ独特の香りが生きていて、ライムジュースとリンゴの甘味がうまくマッチしている。
加熱された丁子が、リンゴの甘味のくどさをうまく削って、全体を薄くオリエンタルな香りで包んでいるのが面白い。

辛口なんで、好みは分かれるところだろうけど、見た目もきれいだから、女性の方にも好まれそうだね。

もう少し改良してみると、面白いレシピになりそうだね。手間がかかるから、バーで出すにはコスト面とかで難しいかもしれないけど、興味を持ってくれる人はいそうな気がする。

とりあえず今夜はこれで乾杯。

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August 20, 2008

泡沫物書きの食卓 棒棒鶏と茹で汁再利用のスープ

相変わらず締め切りに追われていて、凝ったものを作る元気もなし。

もっとも、凝った値の張る食材を仕入れる予算もないのだけれど、何か作ることに。

幸いにも、業者さんが持ってきてくれたサンプルと、撮影済みの野菜があった。 鶏の胸肉500グラム じゃがいも、たまねぎ、規格外品のきゅうり

うーん、何つくりましょ。とりあえず、鶏は茹でて、きゅうりを添えて棒棒鶏にでもしますか。

熱湯におろししょうがを落として、しっかり胸肉に火を通す。
その後、水で晒して粗熱を取ってきれいにさいて、細ぎりのきゅうりと一緒に添えて、ねりごま、しょうゆ、す、少量のブルーベリージャムを混ぜて作ったたれをかけて完成。

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あとの茹で汁は、もったいないので、しょうがを追加して、じゃがいもとたまねぎを加えてスープに。鶏のそれなりの旨みが出ているけど、味を補強するために昆布を加えてみた。
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うむ、なかなか滋味な風味。こしょうとか使った方がいいかとおもったけど、臭みもでてないし、全然大丈夫だね。 塩で味を調えて充分でしょう。
3人前、しめて 360円。おお、昨日よりはお金がかかってるじゃん。

今夜は3人しかスタッフがいないので、これとデザートに果物をつけて、まかないましょう。

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August 19, 2008

泡沫物書きの晩餐 オカラと屑野菜のキーマカレー風味

よそ様の事務所でお仕事。夕刻になって、事務所若手スタッフから飯を催促される。
「どうでもいいが、君らフリーになったら生きていけないぞ」などと説教をたれつつ、キッチンスタジオへ。

お盆進行のため、撮影が入っておらず食材がほとんどない。

あるのは、しなびたたまねぎ、じゃがいも、なす、生ピーナッツ、トマト缶。

あーあ、生ピーナッツなんて珍しい食材を放置しやがって。

もう少し鮮度がよければ、和え物とか、じーまみ豆腐(ごま豆腐みたいなやつね)に使えたのに残念。

あとは何かないかしらん? と思ったら、なぜかオカラが大量にある。

以前、オカラでコロッケを作ったことがあったから、そのようなものを作ってみるかと思ったけど、さすがにこの暑い中、火のそばには居たくないので、あえなく却下。

食材管理用の冷凍庫をあさったら、スパイスがぎょうさん出てきたので、カレーにすることに。

たまねぎ、じゃがいも、なすは、みじん切りに

生ピーナッツは、半分を潰してペーストに。もう半分はそのまま

本当は、全部ペーストにした方が風味がよくておいしいのだけど、固形物が余りにも少ないと、いかにも貧相になるのでそのまま使ってみた。

肝心のオカラは、片栗粉を混ぜて練って小さな小判状にした後に、フライパンに多めの油を引いて、こんがりと焼く。
(可能なら、高野豆腐などをすりおろしたものを混ぜて焼くと、さらにリッチな風味に)

あらかじめみじん切りにしておいた野菜を混ぜて、さらに炒める。

野菜に火が通ったら、トマト缶を加えて一煮立ち。

こんがり焼けた小判状のオカラは、この時点でバラバラになるけど、ちょうど挽肉のような風味になる。

スープストックの素なんて、洒落たものはないので、眠っていた干ししいたけを使ってみた。もちろん戻った干ししいたけも細かく刻んで投入。

うむ、意外に負けてない味。

肝心のカレーパウダーがないので、調合することに。
さすがにスタジオだけあって、スパイスの品揃えは豊富だ。

ターメリック
クミン
ナツメグ
カルダモン
コリアンダー
フェンネル
ローリエ
シナモン
チリパウダー
おろししょうが
おろしにんにく
陳皮(チンピ・乾燥させた温州みかんの皮 ライムやレモンの皮をいためて代用)
セイジ

フライパンに、オリーブオイルを落とし、先ほどのピーナッツペーストを少々投下。弱火で炒めて香りを出した後、おろししょうが、おろしにんにくを加えて、軽く焙煎

火が通ったら、全てのスパイスを投入して軽く弱火で炒る。
香りが飛ぶので、炒り過ぎないようにして、別鍋の野菜へ混ぜ合わせる。

塩で味を調えて完成。
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一時間ほど、蓋をして放置していましたら、味が馴染んだらしく、
あら? なかなか素敵な風味。
さっぱりした中に独特のコクがあって、いけるじゃありませんか。

折角なので、ごはんはレモンライスに。

研いだおコメをバターで炒めて、レモンの果汁とターメリックを加えて炊いてみた。あら、なかなかキレイじゃないですか。

賞味期限ぎりぎりのヨーグルト(多分、メーカーの広報担当者から、だれかがもらってきたんだろうけど)を、缶詰の桃を刻んでヨーグルトと一緒にシェイクしてスムージーに。

若手スタッフ食べる食べる。ねこまっしぐらフリス●ーってか。

7人前作って、〆て材料費230円なり。
お金を使わずに、それなりに優雅な晩餐となりましたですな。私はほぼ絶食だけど。

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幽霊印税と今治水

徹夜で編集して原稿入稿。
コーシーなど、いただきながら経理処理。

版元さんから送られてくる印税の振り込み通知なんかを処理していたら、2年前に絶版になった書籍の印税が振り込まれているのを発見。
あれれ。

なんでまた今ごろ? 版元さんに電話するも、当時の担当者さんが退職していらっしゃって、よくわからないとのこと。

「振込みされてるんだから、もらっとけばいいんじゃないですか」とは太っ腹なご意見。
とはいえ、幽霊みたいな入金は困るので、きちんとした回答をもらうことにした。

依頼のメールなどを処理すること1時間。最近海外からのメールが多いのだけど、わざわざ日本語で書いてきてくださるクライアント様も多い。

外国語に弱い(ついでに言うと日本語も弱い)ワタクシとしては非常に有難いのですけど、意味不明な文字化けや、間違った日本語なら無理せずに、英語で書いて出していただいて結構なんですが。

例のごとく今日も残りました。解読不能メール

件名 今治水2

あたたの素人大変入りなさい。
トンのために今すぐ彼にメールくだちい。
今治水2


うーん、困った。さっぱりわからんぞ。

今治水っていうくらいだから、歯が痛いのかしら?

だとしたら、私のような泡沫物書きにメールなんか投げていないで、今すぐ歯科医院に行った方がいいと思うけど。

それとも、クライアント様の名前かしら?
そういえば、ロシア人の政治家で、コスイギンなんて人がいたっけか。
クライアント様は、ロシアの方かしら?

アレクセイ・ニコラエビッチ・コンジスイ

いや、やっぱり違うだろう。いくらなんでも、そんなけったいな名前の人がおるかいな。

しかし困った。ご用事はなにかしら?
メールしてみましょうかね。

親愛なる今治水様 さっきのメールのご用事はなんでしょうか、とか?

※注 今治水
歯痛用の市販薬です。明治31年発売という、超ロングセラーなお薬。

もっともそこまで歯が痛くなったら、早々に歯科医院の先生に診ていただくことをお勧めします。

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August 09, 2008

長崎原爆忌 加害と被害の歴史を越えることを祈る

北九州が舞台になった原爆を題材にした拙著 児童向け小説「ぼくたちの空とポポの木」のテーマである長崎の原爆投下の日から、63年目の原爆忌を迎えました。

新しい本の原稿を書きながら一日を過ごすことになりましたが、長崎に原爆が投下された午前11時2分は、手を休め、黙祷をして過ごしました。

国籍を問わず、原爆で亡くなられた全ての方が救われるように。
自分の意思によらず、原爆開発に携わらなければならなかった科学者たちの苦悩が癒されるように。
戦争という時代の中で、ぎりぎりの選択を迫られながらも、平和の実現を最後まであきらめなかった方たちの努力が今と未来に受け継がれるように。

そして、この人類の歴史を刻んだ日に激しさを増し始めた、グルジア共和国とロシアの南オセチア紛争が一刻も早く終わるように。

数え切れないほど、色々なことを祈りました。

2年前のこの日の日記にも書きましたが、63年前のこの日、原爆を搭載した米軍のB29爆撃機
「ボックス・カー」は、グアム島の近くにあるテアニンの基地を飛び立ち、僕が生まれた街・北九州の小倉に向かっていました。

奇しくも、63年前のこの日の小倉の空は、前日の八幡大空襲の煙のために地上が確認できないほど曇っていたため、急遽、攻撃目標が長崎に変更されたそうです。

広島に投下されたウラン235型原爆の2倍以上、TNT火薬22キロトン相当の破壊力があるといわれていたプルトニウム239型原爆・ファットマンは、一瞬にして長崎の市街地を焼き尽くし、死者・負傷者14万人、消失面積6,702,300m2、全焼全壊計約12,900棟という被害をもたらしました。

また、爆発の際に放出された放射線の影響で、現在も後遺症と戦っている方がたくさんいらっしゃいます。

NBC・長崎放送の記者として活躍された伊藤明彦さんは、ご自身の被爆体験を通して、1971年より、全国を訪ね歩いてヒロシマ、ナガサキの被爆者の方284人の証言を、音声ファイルに収めていらっしゃいます

被爆者の声 ヒロシマ・ナガサキ 私たちは忘れない
※クリックすると、音声ファイルを納めたホームページに
ジャンプします。ぜひ一度ご高覧ください

長崎市役所 長崎平和宣言 

The city of Nagasaki Peace Declalation(English)
9ヶ国語の翻訳版をご高覧いただけます。

もし、今日の空のように、小倉の空が晴れ渡っていたら、おそらく間違いなく攻撃目標は変更されず、小倉に原爆が投下されたことでしょう。

そうしたら、私はまず生まれてくることができなかったでしょうし、当然こうやって文章を綴っていることもないはずです。

私たちは、ふだん意識することはありませんが私たちの命は、私たちだけのものではありません。

次の世代の命を育むためのものでもあります。

今ある命を絶ってしまうことは、これから先、生まれてくるかもしれない命を絶ってしまうことでもあるのですね。

63年前の運命の日、小倉に原爆が投下されなかったためにこの世に生まれてくることができたのかもしれないと思うとそのことを「幸運」とか「運命」いう言葉で語るには、やるせない思いを感じずにはいられません。

このように原爆の問題は、広島と長崎だけの問題ではありませんでした。

戦争当時アメリカは、原爆の投下予定地として複数の都市を候補にしていました。

たとえば、首都圏有数の政令指定都市である横浜も原爆の投下予定地として有力視されていましたが
5・29の横浜大空襲のため、投下予定地から外されてしまったそうです。

最終的な投下目標が絞られた後も
米軍は、原爆投下に備えた訓練のために、

東京、静岡、茨城、福島、新潟、富山、愛知、
京都、岐阜、滋賀、大阪、愛媛、徳島、山口
をはじめとした約50箇所に
「パンプキン爆弾」という
原爆と同じ重さの通常火薬を積んだ
模擬原爆を投下しています。

そのことを考えると、広島や長崎の方だけでなく、他の地域で生まれ育った方も、ひょっとすると、
この問題に大きく関わりを持たなければいけなくなっていたかもしれませんね。

誤解のないように付記しておきますが、僕は、アメリカ政府が決定した原爆投下の加害を責めるつもりはありません。

紙幅が足らないため詳細は割愛しますがすでに60年以上の時間が経過していますし、当時は、日本を含め、第二次世界大戦に参戦した全ての国が、必ずしも戦争を望む意見を述べている方ばかりではなかったからです。

また、戦争という極限の状態の中、当時、第二次世界大戦に参戦していたそれぞれの国にも人としての理想を貫いて善行を行った人たちがたくさんいました。

アメリカをはじめとした当時の交戦国もそうですし、日本もそうです。

それなのに、戦争は止められず、あれだけの被害を生んでしまった。

それはなぜでしょうか?

この矛盾について考えなければ私たちの住む世界は、また近い将来、同じことを繰り返してしまうのではないかと思うのです。

困難な中、他の方に愛情を注ぎ、人として生きる理想を貫いた人たちがいたことを忘れ、「加害と被害」という視点から過去の戦争を
検証することは、

過ちをののしり、新たな憎しみの連鎖を生むだけに、なってしまう可能性があります。

赦し、赦されるために

そして、かつて交戦した国々の方たちと
未来を作っていく最良の方法を模索するために

なぜあのような悲劇を生んでしまったのか、歴史の事実を学ぶとしたら、あの戦争は、

今を生きている人
そしてこれから生まれてくる人の
命を守る尊い教訓になるのではないか、と思います。

原爆の問題を風化させず、未来の平和を築くための教訓にするには、歴史事実を知ることはもちろんですが、加害と被害の視点を超えることがとても大事なのではないかと、私は考えています。

2年前の長崎原爆忌の日記をご覧いただいて、拙著「ぼくたちの空とポポの木」をご覧いただいた方から、「なぜこの作品は原爆の被害についての描写が少ないのか」という質問をいただいたことがありました。

色々な理由がありますが、原爆の被害を多く描写することで、歴史事実を知らない児童から、多角的な視点から歴史を俯瞰する考えを奪ってしまうのではないかと恐れを感じたこと。

そして、加害や被害という視点で原爆や戦争の問題を捉えるのではなく、なぜ、本質的にはどこの国の人も望まなかった戦争が起きたのかということについて、考えてほしかったということが一番の理由です。

僕が子供の頃に被曝された方々からお聞きした生の声には、憎しみと悲しみが強く入り混じっていました。それは無理からぬことだと思います。

ですが、これからの時代を作っていく子供たちには、原爆の投下によってもたらされた被害を悲しみや憎しみだけで語るのではなく、こういったことを世界中のどこの国でも、もう二度と起こさないための方法を考える姿勢を持ってもらうことがとても大事なのではないかと思います。

それはヒューマニズム的な視点からだけではなく、密接に経済や政治のシステムが世界中でリンクし、それぞれの国がより近くなるこれからの時代を生きるために、必ず必要になるでしょう。

そういった願いを込め、作品を通して子供たちに未来を託したつもりでしたが、私一人ができることなど、わずかなことかもしれないと考えていました。

しかしながら、時間を追うにしたがって、願いは通じつつあります。

拙著とこのブログを読んでくれた、日本語を勉強しているアメリカ人大学生と、3月に長崎で会う機会を得たこともその一つでしょう。

「原爆の被害について、ほとんどといっていいほど知りませんでした。戦争とはいえ、こんな兵器を使った自分の国が残念でなりません」

原爆死没者追悼平和祈念館などを見学した後、彼はさすがに言葉が少なくなりました。
アメリカの歴史教科書には、原爆に関する記述がほとんどないか、もしくは、彼の戦争を終結させるために必要だったという記述しかないそうです。
その主張がとても現実的なものとは思えない、様々な資料を目の当たりにして、ひどくショックを受けていたようでした。

「原爆がこれだけの被害をもたらしたのに、なぜあなたの作品の中には、アメリカを責める言葉がないのですか?」

「民間人が明らかに死亡することがわかっていながら、原爆を投下したアメリカ政府の決定に、罪がなかったとは考えていません。実際、アメリカを許せないと考えている日本人もいますが、原爆や戦争のもたらす被害を、どこの国でも二度と起こしてほしくないと考えている人の方が多いのではないでしょうか。

僕個人は、あの時代に平和の実現を真摯に考えていた人たちがいたことを考えることの方が、未来を考える上で建設的ではないかと思っています。

個人として人生を生きることが許されるなら、人は人としての理想をどこまでも貫くことができると思います。
ですが、社会や国家という組織の中で生きるには、自分の意見や理想を捨てなければいけなくなってしまうこともあります。家族や組織や、同国民のことを優先して考えなければならなくなることも少なくありません。戦争はその最たるものでしょう。

大事なのは、戦争の歴史を責めるのではなく、なぜあのような悲惨な結果に至ったのか、歴史を様々な角度から検証して、人が狂気の選択を強いられる戦争を回避するにはどうしたらいいのか、様々な人が意見を持ち寄って最良の方法を模索することが大事だと思います。

それともう一つ、彼の戦争から学ぶべきことは、私たちは日本人やアメリカ人に生まれるのではないということです。

人として生まれて、日本人やアメリカ人に育つのです。

日本やアメリカだけでなく、どの国に生まれた人も、生活の糧を得るために働き、家族と共に暮らし、楽しい時間があれば笑い、経済的な問題や様々な問題に悩むといった、同じような生活をしている人間なのです。

ただ住んでいる場所が遠く離れていたり、考え方や習慣が少しずつ違う存在だということを、できるだけ多くの人が実感できるようになれば、この世界は確実に変わっていくと僕は考えています。

実際の話、経済や政治のシステムが国家を凌駕する時代になりつつあります。アメリカにいても日本のアニメを韓国製のテレビで見ながら、アフリカや南米のコーヒーを飲み、オーストラリアの小麦で作ったパンを食べるといったことは、日常的に行われているでしょう? 

日本も同じような生活を送る時代に突入しています。世界中、どの国もそういった動きが加速していくでしょう。

事の是非はさておいて、私たちは世界の国に住む人たちと個人レベルでも密接な関係を持たなければいけない時代に来ています。そのことを知ることが、自分を守ることにもつながりますし、原爆や戦争といった問題を永遠に遠ざける一歩になると考えています」

色々なことを話しましたが、彼と同じ考えを共有することができました。可能な限り、多くの人に会って直接意見を交わすこともとても大事なことなのかもしれませんね。

原爆の被害にあった女性を、広島の流川教会の谷本清牧師(1909-1986)とともに、
NYの文芸誌『サタデー・レビュー』に紹介したライター「ノーマン・カズンズ氏」や、

被曝直後の広島や長崎を撮影し、後に原爆投下の決定を行ったトルーマン大統領に、原爆の正当性について問いかけたカメラマン「ジョー・オダネル氏の」ように、彼を通じて多くの人が、国家という枠組みを越えて、この問題を未来の教訓とするために考えてもらえればと思います。

私一人のできることは小さいかもしれませんが、これからもできることを続けていけたらと考えています。同時に、そう遠くない未来に、恒久な平和を築ける時代がやってくることを強く願いたいと思います。

平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
(マタイ5:9)
平和の尊さを伝える全ての人に、主の御加護と祝福が与えられますように。

MAY GOD BLESS YOU ALWAYS

2008 8・9 松沢直樹

※「被爆者の声」ホームページの管理者様には
リンク許可について、ご好意をいただいたことを
心より感謝いたします。

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August 06, 2008

広島原爆忌 加害と被害の歴史を越えた未来を伝えることを願う

今年の広島原爆忌は、静かな暑い日を迎えました。

僕が住む関東地方は、いつもの年のように、蝉がにぎやかに鳴く夏らしい一日です。

朝食をとり、こまごまとした用事をすませ、生活の糧を得るために働く準備をすることは、いつもの朝と何ら変わりありません。

63年前のこの日のこの時間を、広島で過ごしていた人たちも、たぶん多くの人が僕と似たような時間を過ごしていたのでしょう。

その人たちが、8時15分17秒を境に、どのような時間をたどることになったのか。

多くの資料を目にし、その現実に直面した多くの方から生々しい体験をうかがってきましたが、その全てを知りえることはできないにしても、いかに凄惨な現実がそこにあったのか知ることができるように思います。

僕が生まれる23年前に、戦争は既に終わっていて、原爆のことも歴史として扱われるようになりつつありました。

僕自身、テレビを見たり、出始めのテレビゲームで遊びながら育った世代です。
おそらく、今のお子さんと近い感覚の中で育ったのではないでしょうか。

ただ今と唯一違っていたのは、すでに歴史のこととして扱われ始めていた戦争や原爆について、身をもって経験した方が周囲にたくさんいたことだと思います。

そのころ僕はまだ子供でしたから、原爆や戦争をリアルタイムに経験した方たちの、怒りが入り混じる戦争の事実を伝える声を、ただ恐ろしい事実としてしか捉えることができませんでした。

ですが、今思い起こしてみると、多くの方が伝えようとしていたのは、戦争の恐ろしさだけではなく、戦争はいつの時代も自分の身の回りに存在する脅威だということではないでしょうか。

言い換えれば、私たちの内側に常に存在している危機と言ってもいいでしょう。

そして、私たち一人一人が自分の生活に関わる問題として捉えなければいけない問題だということではないか、と思います。

その声が年を追うごとに強くなり、今では、国家や世代を超えて、そのような悲劇を繰り返さないことを願う声が多く聞かれるようになった気がします。

残念ですが、その声は、多くの人が願うことでありながら、当たり前のこととして、この世界全体に浸透するまでには至っていません。

63年前の夏の日、
日本だけでなく、世界中の人たちが凄惨な経験を教訓としたはずなのに
今も戦争は途絶えることなく、世界の各地で続いています。

幸いという表現が適切かどうかはわかりませんが
核兵器に至っては、63年間、実戦で使用されてはいません。

しかしながら、冷戦の終結後、多くの国が自らの安全保障の名目で
核兵器の開発を進めています。また、経済問題の悪化や政情不安から
戦争や核の脅威が広がっているのは事実です。

こうやって安全に暮らしている私たちも、他国の人たちも
対岸の火事ではなく、偶発的に起こる他国の紛争に巻き込まれて
核の脅威にさらされる危険があるのが現実です。

63年前、核の脅威を世界で唯一自らの身体に刻んだ
私たちの国は、世界に向けて発信すべきことが
あるのではないでしょうか。

そして、何より
平和を享受している私たちが、
今ある平和を当たり前とせずに
過去の歴史に関心を持ち、様々なことを知ることも
大事なのではないかと思います。

そのためには、63年前に起きたヒロシマ・ナガサキでの事実を
世界中に伝えるだけでなく、
加害と被害の歴史を越えて、あのような時代を二度と繰り返さないことを、
一人でも多くの人に伝え、皆が意見を持ち寄り、
最良の方法を模索する時代を作り出す必要があると思います。

そんなことは無理だ。できっこない。

否定的な意見をよく耳にしますが、確かに、とても難しく、
今日明日に実現することではないと思います。

ですが、私たちの住むこの国ですら、国家という枠組みを越え、
情報や経済が密接に絡み合い、一人一人の生活がダイレクトに
世界の動きとリンクする時代になっています。

逆に言えば、ごくごく普通の生活を送っていても、
これからの時代は世界的な視野を持つことが求められる時代に
入っているともいえます。

同時にそれは、私たち一人一人が意見を発信することで、
かつては夢のまた夢だった国家規模の問題ですら、
解決できる可能性がでてきたともいえます。

私たち一人一人は、非常に小さな力しか持っていません。
自分自身や、家族や、大事な人を守ることが精一杯だというのが
現実だと思います。

ですが、意見は述べることはできるはずです。
自分以外の人が安全に幸福に暮らせる世界を実現してほしいという願いや
自分なりの具体的な意見を述べることはできるはずです。

その意見も、数十億集まれば、この不安定な世界は少しでも変わり
全ての人が安全に平和に暮らせる未来に近づくのではないか、と思います。

当たり前のことが当たり前でなかった今までの世界を変えるための
勇気をぜひ持ってください。

そのことが、そう遠くない未来に実現するように、今朝は静かに祈りたいと思います。

広島の原爆で亡くなられた全ての方に、慎んでご冥福をお祈りいたします。

また、あの過去の事実が風化せず、私たちの国日本だけでなく、かつての交戦国であったアメリカや、連合国、周辺諸国、そして世界中の全ての国の人たちが安全に未来を過ごせる礎となることを、心から願いたいと思います。

2008 8.6 松沢直樹

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August 05, 2008

鯔(ぼら)の洗いで昼酒

旧盆に入ると、クライアントも休みを取る。
当然、その前は殺伐とした忙しさになるので、七月前から前倒しで仕事を進めておいた。

その甲斐あって久しぶりの休日。自分の企画を考えたりはするものの、連日の猛暑のせいか夏バテ気味なので、身体を休めることを考える。

午前は、近くの漁師さんからもらった鯔を洗いにして、昼酒を楽しむことに。

生まれ故郷の玄界灘の鯔と違って、東京湾の鯔は如何せん臭みが強い。

沖合いで獲れたものはまた違うが、それでも水の透明度の高い玄界灘の荒波でもまれたものとは、別物といった感じが否めない。
(というか、鯔の旬って冬なんだよな)

要は、売り物にならないから、漁師さんがただでくれたわけですが、せっかくなんで、おいしくいただく方法を考えてみる。

臭みの強い皮の部分と腹膜をキレイに落とす。

鯔が隠している珍味・そろばん玉(胃袋)は、焼くと独特の歯ごたえがあって酒肴には最高だが、あまりにも大量の泥を飲み込んでいるので残念ながら捨てることに。

さて、肝心の身はどうしようか。
臭みさえ取れれば、身も上等な酒肴になるはずなので、ふぐ並みの薄作りにし、冷たい氷水で徹底的に洗ってみた。

予想通り臭みがキレイに取れた。脂はとんでしまっているが、身が爆ぜていて、この時期の肴にはぴったりのような気がする。

冷蔵庫で少し冷やした後、酒肴に。

一の蔵を冷酒にして、ちびちびやりながら、鯔の洗いをつまむ。

うむ、夏の味ですな。この時期旬のスズキやイサキに引けを取らない。
そういえば、北九に住んでいた時は、この時期よく鯔を釣りに行ったっけ。
夜からはうなぎを釣りに行ったりとかね。

あの頃、釣りに行くと言えば、釣った魚を食べるためだったんだけど、最近は変わってしまったらしい。

漁師さんですら、金銭と引き換えにならない魚はそのまま腐らせてしまうことがあるらしい。

それが「今」という時代なのかもしれないけど、食べるために生き物の命を取っているという感覚が希薄になっていくのは、なんだかちょっと馴染めないな。

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August 02, 2008

@FreeTibetをのたまう方が激減した理由

タイトルまんまですが、@FreeTibetとか、のたまう人が減ったね。

何が言いたいかっていうと、大半の人はメディアから知らないうちに自分の意見を誘導されているっていうこと。洗脳と言ってもいい。

一時、@FreeTibetといったHNをつけた人や、ブログに記事を書く人がやたら増えたけど、その後、潮を引くように、チベット問題に関心を失う人が増えた。

おそらくいまだに気付いていない人たちが大多数なのだろうけど、そういった記事をブログに書いていた人たちって、そもそも、さほどこういった問題に関心を持っていない人が大多数でしょう。

メディアから流れてくる切り取られた情報を、自分なりに検証した人はごくわずかのはず。

自分の生活やその周辺の問題で煮えたぎるフラストレーションを巧妙にすりかえられて、気がついたら声を荒げていた。そんなとこじゃないでしょうか。

それが悪いとは言わないけど、よく気をつけた方がいい。

自分の生活にかかわることまで、意図せずとも、メディアが世論を誘導してしまうことがあるからね。

おそらく、ここまで話しても大半の人は全く気付いてないと思うから、付記しておきましょう。

チベット問題に関心を失う人が増えたのは、四川地震の発生と、TVで北京オリンピックに関する報道が減った時期と一致するのに気付きませんか。

そもそも今回の北京オリンピックって、異様なくらいトーンが低いでしょう。

前回、前々回のオリンピックの際は、競技に参加するナショナルチームの選手だけでなくて、現地のレポートなどといった番組を、どこかしらの局が、ほぼ24時間途切れることがない状態で報道してました。

表向きは4年に一度のスポーツの祭典だし、TVなんかのメディアは格好の取材材料が揃ってるだろうし、視聴率も取りやすいから、番組も作りやすいだろうしね。

ところが、今回のオリンピックはどうです?

開催まであと10日ほどしかないのに、少なくとも日本国内では前回のオリンピックほど話題にならないでしょう。

メディアに報道を控えさせることで、国際間で高まった世論を別方向に向けさせる意図が存在すると考える人もいるでしょうね。

その真相は、さておいて、少なくとも@FreeTibetとのたまわっていた方たちのトーンがダウンしたのは事実です。

つまり、自分でも気付かないうちに、メディアからもろに影響を受けて、行動を起こしていたっていうこと。

自分の意見だと思って、様々な意見を発信していた人たちの大半は、実は「作られた自分の意見」だということに気付いていなかったということです。

メディアから流れる情報は、人間が入手するものです。事実の一部を切り取って情報を流さざるを得ませんから、そこには発信者の「解釈」が必ず入り込みます。

そのことを念頭に、様々な情報と向き合うことがとても大事です。

欧米では学生のうちにメディアからの情報を読み解く「メディアリテラシー」について教えたりするようですが、日本では、そのような教育が広く行われていませんから、情報を鵜呑みにしがちです。

メディアの情報は、意図せずとも大多数の人に意識を与え、時として世論を誘導してしまうことがあります。もちろん、そういった効果を利用してプロパガンダ的なことが行われてきたこともありました。

ベトナム戦争時に、西日本を中心に、アメリカのホームドラマやアニメが夕刻や日曜に流されていたのを記憶している方もいるかと思いますが、現在もプロパガンダ的なことは常日頃から行われています。

国内問題についてもしかり。

そういえば、東北で立て続けに大規模な地震があったが、被災された地域の方は、その後どうなったのか?

相当の被災者の方がいらっしゃるはずなのに、ニュースでの報道が減ったのはなぜなのか。
メディアから配信されてくる情報をよく眺めてみると、ちょっと腑に落ちない点がいっぱい出てくるはずです。

そういった疑問をお持ちの方は、大量に撒かれる情報に撹乱されることなく、ご自分の生活を守れるでしょう。

いくつかメールで質問を受けましたので、老婆心ながら回答を

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