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August 2005

August 28, 2005

映画を見る

ライターって本来座業なんだけど、さすがに一日中、座りっぱなしで
文章を書いているのも体によくないので、
某所にでかけて映画「亡国のイージス」を見てきたですよ。

話題作でしたが、さすがに公開終了間際(今日からレイトショー)だったので、
余裕で見られましたな。

江戸川乱歩賞作家 福井晴敏氏の映像化作品ですな。
原作に穴があくほど読んでいるんので、最後のオチまで知っているのだけれど、
どうしても見てみたくなった。

あのシーン、あのパラグラフを映像化してみると、どういう映像になるのか比較することで、
自分の作品構築の手法に何か得られるものがあるのではないかと思ったから。
(つまり、お勉強ですね)

もっとも、脚本家さんの意向も含まれるし、
実際に撮影を指揮する監督さんによっても、
原作を映像化するプロセスは変わってくるのだけれど
(同じ脚本でも監督さんによって当然のことながら映像表現は変わってくる)

エッセンスというか、本質的なことは変わらないから、何か得る物があるはずと思った次第です。

薄暗い映画館で、男一人メモを取りながら、まじまじとスクリーンを見ている姿は、
端から見たら不審者そのものでしたでしょうな。

映像の内容については触れませんが、大変勉強になりました。

映像化された作品、ないし、人物をよく表現した映画を見るのは、
小説書きにとってもメリットが大きいと改めて思った次第です。

昨年から、ドラマツルギー(作劇方法)の理論とかも、
忙しい合間を縫って勉強してるんだけど、
着々といろんなエッセンスが身についているように思う。

いいことだ。

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August 27, 2005

残暑お見舞い申し上げます

ひさひさぶりの日記でございます。
お盆を過ぎたというのに、相変わらず暑いですが、
みなさまいかがお過ごしですか?

わたくしめは、相変わらずの遅筆ですが、ぼちぼち作品を書き続けております。

今夏は、児童向け小説「ぼくたちの空とポポの木」という作品を、
福岡の文芸サイト
マチと物語りさんで、公開させていただきました。

この作品は、60年前の夏、長崎に投下された原爆をテーマにした作品ですが、
戦後30年経った昭和50年を舞台に、小学生の子ども達がある小さな事件をきっかけに
原爆や戦争のことについて考えるというストーリーになっています。

戦争のことをテーマにした小説というと、えてして残酷でくらい話題が主体になりがちですが
そのような空気を感じさせない作風になっていることもあって、多くの方から
感想をいただきました。ありがたいことだと思っています。

スケジュールを大分整理して、九月に入ったら、新たな作品を書いていきたいと考えておりますので
これからも御愛顧ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

松沢直樹 拝

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August 09, 2005

黙祷

1945 8.9 11:02

60年前の今日のこの時間 長崎に原爆が投下された時間です。
もともとこの爆弾は、ぼくが生まれた北九州の小倉に投下される予定でした。

たまたま気象条件が悪く、小倉の町は暗雲がたちこめており
当日になって投下目標が変更されたため、小倉の町は惨劇の難を逃れたと言われています。

おそらく、予定通り小倉の町に原爆が投下されていたら、
ぼくはこの世に生まれてくることはできなかったでしょう。

原爆のことは、多くのことが忘れ去られようとしています。
直接の被害にあった方だけではなく、その次の世代が、社会的な理解が得られず、
多くの方が言われなき理由で心を傷つけられたこともその一つです。
(あえてここではそのことについて書きません)

ぼくが知らないその日に、小倉の町の空が晴れ渡っていたら……

たったそれだけのことで、ぼくや多くの方がこの世に生まれてこれたことを、
「幸運」とか「運命」という言葉で片付けるにはあまりにも悲しいと思います。

戦争という国家間の問題ではなく、加害者と被害者という立場ではなく、善悪という観念ではなく、
人と人が殺し合うという惨劇が、もう二度と行われないことを、心から祈りたいと思います。

少し遅れてしまいましたが、長崎の原爆の裏側の話を綴ったぼくの小説
「ぼくたちの空とポポの木」も今夜中に最終話を送り出したいと思います。

60年前の今日、そして8/6の広島に投下された原爆で亡くなられた方、
そして本土空襲や沖縄戦で亡くなられた全ての方

(もちろん日本の方だけでなく、自分の意志で参加したわけではない戦闘に参加せざるをえなかった
アメリカや対戦国の全ての方もです)の命に祈りを捧げたいと思います。

あれから60年、世界はまた泥沼の戦いを始めようとしています。
もう二度と苦しむ方が生まれないことを、心から祈りたいと思います。

松沢直樹 拝

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