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February 2005

February 25, 2005

わかりやすいなあ

今月は、出版社の方やメディア関係の方とお会いする機会が多くて
てんやわんや。おまけにフリーランスの宿命、確定申告もあるでしょ?
だから、月末が来たのがなんかすごく不思議な気分です。

経理をばたばたとこなし、(簿記の勉強若いときにやっててよかったな~しかし
若者よ。勉強しないと後で苦労することになるぞ)来月出版される小説の
改稿を急いでいるのですが、なかなかスムース。

精神が不安定になるという持病があるので、ドクターから軽い精神安定剤をもらって
いるんだけど、こんな小さなタブレット一粒で日常の生活が
こんなにスムースになるなんて
わかりやすいというか、助かるというか(まあ、助かるんだけどさ)
ホントに人間の体って不思議だね。

思春期の頃から、嗜眠癖(常識では考えられないほどよく眠る傾向がある状態)が
あったんだけど、そのころから、こういう病気が進行していたのかもね。
そのころから、いいドクターに診てもらって治療していれば
こんなに苦労しなくてもすんだだろうし、
もっと違った人生を歩んでいたかもしれないのに、なんて
思うこともあるけれど、きっと全ては必然なんだろうな。

僕が僕の中で起きていることで学んだことは、
生きていくということは本当に辛いことの連続だということ。

でも、その中にきらめくような素晴らしい一瞬があるから
どんなに平凡に見える人生でも
素晴らしい価値があるし、
生きる意味があるんだよね。きっと

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February 24, 2005

すまんこってす

まず、皆様にごめんなさい。
昨日のブログを読んでいただいた方から、
「松沢、大丈夫か?」というメールをたくさんいただきました。

たしかにかなり参っておりますが、例年のことですので
なんとかなっております。ご心配おかけしました。
それから、昨日のブログの内容ですが、あくまでストーリーですので^^;

サイコホラーみたいな小説のアイデアを考えたので、ちょっと書いてみようかな、と
もちろん自分の精神状態を描写している部分はありますが、
あくまで創作ですので、どうかご心配なさらず。

まあ、でも、それだけ真に迫った文章を書けるようになってきたってことかな
とはいえ、みなさんおどかすといけないから、この手の文章は
ネットでは公開しないようにしますね。配慮が足らずすまんこってす

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僕らはみんな病んでいる

某広告制作プロダクションの帰り、全く身動きできなくなる。
突然、耳の中で鼓動が激しく脈打ち、思わずうずくまる。
通りを行き交う人々が怪訝な顔をするが、僕はいたって冷静だ。

過労からか、それとも季節の環境変化のせいなのかわからないが
うつからくるパニックの発作が起きたことは容易に分かった。
こういう時に、マネージャーの役割をしてくれる彼は本当に頼りになる。
僕の中にタイミングよく現れて
暴走して自ら命を絶ちかねない体をコントロールして
いつものドクターの所に連れていってくれるからだ。
衝動的に命を絶ちそうになったとき、彼に何度ストップをかけられたことか。

「もうちょっとだからな。かなりしんどいだろうけど、我慢しろよ」

彼の声が聞こえる。小さくうなずく。その側で、今回の事態を、
にやつきながら眺めている複数のやつらの声がした。

いつのまにかまた数が増えたらしい。
はじめて彼らの存在に気付いた時は、たしか3人だった。
容赦のない悪意を浴びせられて、僕の中に生まれた人格は
日を追うごとにどんどん僕の中で増殖している。

「悪意」以外に何の感情も持たない、爬虫類のような残酷さを秘めた
連中。姿は見えないが、あきらかに自分の中で数を増している。

「心配するな。やつらは俺がいれば何もできない。
 絶対にやつらの声に耳を貸すな」

マネージャー役の彼に再びうなずく。そのとおりだ。

おそらくドクターから薬をもらえば、この発作はおさまり、気分も落ち着くだろう。
恐ろしげな連中も姿をとりあえず消してくれる。
だが、しばらくすれば、また僕自身を乗っ取ろうとしはじめるだろう。
いつになったら解決するんだろうか。
そう思うと、また憂鬱になる。

「デパスとセルシンを出しておくからね。なんだったら少し休んでいったら?」

じゃあ、お言葉に甘えてそうさせていただきます。
僕の中で一番力を持つマネージャー役の彼が、声色を変えて
悟られないように答える。
僕は遠くでぼんやりとドクターの声を聞いていた。

僕の中に複数の自分がいること以外は何でも知ってるドクターは
至って気さくだ。

何度か自分の中で起きていることをドクターに話そうとしたことがある。
だが、マネージャー役の彼にあっさり阻止された。

「医者が治せるくらいなら、お前はこんなに苦しんでないだろ?
 まずは体力を回復させて、やつらを一人一人つぶしていくんだ。
 それしか方法はないんだよ」

そうだろうか? やつらは、マネジャー役の彼が作り出した幻影のようにも思える。

僕自身の存在を乗っ取ろうとしているのは、悪意に満ちた連中ではなく、
何かと世話を焼きたがる、この、マネジャー役の彼ではないだろうか。
いや、ひょっとするともう僕は、
こいつに全てを乗っ取られてしまっているのかもしれない。

「うつってのはね、就労人口の三人に二人が何らかの症状があるもので、
決して珍しい病気じゃないんだよ。ま、言い換えれば僕らはみんな病んでるみたいなものだからね
今回はつらかったけど、薬できちんとコントロールすれば、
日常生活に負担がかかることはないから。あまり気にしないで薬を飲んでね」

「ありがとうございます。ずいぶん楽になりました」

マネジャー役の彼が再び愛想良く答える。
違う、俺じゃない。ドクターに俺の声は届かない。
おい、やめろ。そこまでお前がなんで俺の体をコントロールしなきゃいけないんだ。

「少し眠ってろよ。俺が話をしてるんだ」

マネジャー役の彼が恫喝する声が響いたかと思うと、僕はゆっくりと意識を失っていった。
そうか、そうだったのか。こいつが災いの元凶だったんだ。
もう自分の意志では、何一つできないのか。自分の体だというのに

いや、よく考えたら、俺よりはるかに優秀なこいつに身をまかせるのも悪くはないかもしれない。
現に、俺は実生活の中で問題を山のように抱えて苦しみ続けてきたじゃないか。

「そうだよ。俺にまかせればいいんだ。お前は何も考えずに全てがうまくいく
 今までみたいな苦しみはこれからの人生の中で一切無い。悪い話じゃないんじゃないか?」

そうだな、それもいい。もうこんな苦しいことはたくさんだ。
甘く囁く彼の声を聞きながら、僕は自分の存在が彼と溶け合って消えていくのを感じていた

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February 22, 2005

パーティやら売り込みやら

ここ数日、ブログも放置状態でしたが
春先に必ずやってくる激鬱のために、何も書けなっておりました。

ほんとにとほほな状態だったのですが、
それに加えて出版パーティやら売り込みやら、怒濤の締め切り連続やらで
ネットを離れる時間が圧倒的に多くてね
毎日遊びに来て下さる方には大変申し訳ない限りです。

先日(つうか、もう一週間以上前だね)お知らせした
埋もれ行く恋の出版決定のお話ですが、早速改稿作業に入っておりまして
日々四苦八苦しております。
実はその他にも企画が進行しているんですが、それはまた今度お話させていただきますね。
とりあえず今はないしょ

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February 12, 2005

出版決定

一つお知らせを
僕のサイトからもリンクを張っている福岡の「マチと物語り」という
サイトで連載させていただいていた長編医療小説「埋もれ行く恋」が
電子出版されることになりました。

発売は三月下旬予定。発売元は電子出版のパイオニア
理想書店さん。全三巻で600円の予定です

やっぱ紙媒体じゃなくて電子出版だと発売単価はかなり下がるよね
この作品って、これから改稿するんだけど、
大体原稿用紙で600枚程度になる予定

それくらいの厚さの本だとハードカバーなら1500~1700円くらいの
売値になっちゃうから、純粋に内容を読みたいとお考えのかたには
電子出版って、いいシステムなのかもしれないですね。
コレクターの方や、好きな作家さんの作品を手元に記念としておいておきたい
という方は、従来の紙媒体の本の方がいいんでしょうけどね。

僕自身は、出版畑で紙と活字に埋もれる生活をやってきたので
自分の作品はすべて紙媒体の刷り上がったものを手元に置きたいというのが
正直なところです。

とはいえ、ちょうど音楽CDが普及しはじめた後、わずか数年でLPレコードが
レコード店から(レコード店という言葉自体死語になっちゃったね、そういえば)
姿を消したのと同じようなメディアチェンジが起きるかもしれないから
これからの時代を生きていかなければならない出版関係者としては、
実験してみたいという気持ちも大いにあります。

デモ版を見せていただいたのですが、これが実によくできていて、縦書き
の日本語表示はもちろん、挿し絵を入れたり読みかけの本は「しおり」をはさんでおいて、
次回から続きを読むことができる機能まで付いている。

今回は、ただ単に出版するだけではなくて、色々と別の企画も同時に実施する予定なので
楽しみです。

さて、その件の作品。
実は今でもサイトで作品を公開していてフリーで読めるのですが、
出版物については、大幅に改稿を入れます。
というのも、ネットだと横書き表示になって読みにくいし、
原稿用紙数百枚の長い文章は、とても読めないからね。

この問題がクリアになるので、ネットではカットしたシーンなんかをきっちり盛り込んで
非常に緻密な作品に仕上げたいと思います。
みなさんのお手元に届くまで、一ヶ月ほどありますが、もう少し待っててくださいね

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February 07, 2005

いちいち風邪もひいておれませぬ

お仕事の締め切りラッシュでございます。
徹夜して某電話会社のコピーを数本書いて入稿。
徹夜して雑誌と埼玉の某企業のウェブ原稿を書いて入稿。

うう…徹夜が続いたおかげで、見事に風邪ひきました。

体を壊しても休めないのがフリーランス。知り合いの薬剤師にもらった
小青竜湯加地竜(小青竜湯という漢方薬にミミズの干したものを
加えたもの)を煎じてとりあえず回復。あとは焼酎のお湯割で体を暖め
おそるおそる仕事を続けております。
(なんだかお湯割が一番効いたような気が、とりあえずこじれなくてよかった)

さて本日は神奈川の某所での会議。夕刻無事に終了と思いきや
某社からの原稿料と印税の振り込み予定日だということを思い出して
横浜に戻る前に銀行のATMへ直行。無事に振り込みを確認してホッ。

なんでこんなに慌ててるかというと、
お約束した振り込み予定日に、きちんと原稿料を入れてくださらない
クライアント様がかなりいらっしゃるんですわ。

企業様からダイレクトに注文いただく、広告コピーの制作のお仕事なんかだと
入金がないなんてことはまずないのですが、
出版社さんや編集プロダクションさんから発注いただくお仕事だと、
予定日に入金されてる方が珍しいくらい。

悲しいかな、出版業界って会社の規模や社会的な知名度に関係なく
お金のやり取りに関しては、他の業界に比べてすごくルーズです。

振り込み予定日の数日前になって、支払期日の延期を申し出てきたりする
出版社さんはまだ良い方で
(まあ、これも他の業界なら普通はありえないことですけどね。
契約不履行で訴えられたりしかねないわけですし…)
全く何の連絡もないまま、振り込み予定日を過ぎても
支払がないこともあります。

もちろん、再三の督促も空しくお支払いいただけない出版社さんや
編集プロダクションさんもあります。
キャリアの長いライターさんなら、一度や二度は原稿料を踏み倒された
経験があるはず。それくらいこの業界では、
支払のトラブルが日常化してるんですね。

かくいう私も巷の金融屋さんよろしく、
法的手段を行使するために裁判所に通ったりとある方法で社長様のご自宅を調べて、
お支払いをお願いしに出かけたことがありましたが、
最近は良いクライアント様に恵まれて、そのようなトラブルに巻き込まれる
ことは激減しました。ありがたいことです。

さてさて、生活の糧があるのを確認してほっとしたところで、移動中は読書。
本日は浅田次郎先生の短編集「姫椿」
姫椿

既に文庫化されてる作品ですが、この中のXie(シェ)という短編が素晴らしい。
短編小説って、文章量が少ないから書くのが簡単という、印象を受けるようですが
実はすごく難しいんです。よほど優れた作家さんの作品でも、大半の作品は「ふーん」程度の
読後感しか得られないのがふつう。唸らせるような作品を書くのは、よほどの
力量がいるし、ましてや二回以上読みたいと思わせる作品を書くのは
並大抵のことじゃない。

実はこの作品、既に20回以上読んでるのですが、ストーリーの構成といい
描写といい、ため息が出るようなシーンばかり。
十年本を書いてきて、本も20冊以上世に送り出しているのに、一体あとどれくらい
文章を書けば、こんな作品が書けるようになるんだろう……と途方に暮れてしまう。


求愛

二冊目は、藤田宣永先生の「求愛」
タイトルからして「文学チック」な匂いがしますが、若い頃読んだ仏文の作品を
呼び起こさせる作品ですね。先生の作品は、「鋼鉄の騎士」のような推理物よりも
鋼鉄の騎士(上巻)

この作品のような恋愛小説の方が僕は好きなのですが、どの作品にも、叙情的な
空気感があるような気がします。まるで、人物を見事に描写した仏映画を見ているような
聞けば、藤田先生は若い頃、エールフランスの職員としてフランスに駐在していらっしゃったんだとか
なるほど、作品は作者の人生なんですね。
僕もあと数年すれば、松沢らしい作品を書けるようになるのかな。
そうすると、もどかしい今の毎日のやり取りは、やがて産まれてくる作品の
発露を待つ時間と考えていいのかもね

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February 02, 2005

日本一フォーマルが似合わない男

昨日は、都内某所で出版社の方と会った後、パーティーに出席

いわゆる出版パーティーというやつですね。
出版業界って、商品の作り手であるライターとか
作家さんがフリーで活動していることが
ほとんどなので、出版社やエージェントの方が
主催でパーティを開いて、接点となる場を用意して下さることが多い。

まあ一般の仕事でもよくある交流会みたいなものです。

僕のような名のないライターですと、こういう場所で新しい出版社の担当さんと
出会うのが、人脈作りの上で非常に大事。
そんなわけで、ちょくちょく出かけるのですが、今回はしっかり営業をしようと、
黒のシャツにイエローのジャケット、髪型はオールバックと
フォーマルな雰囲気で気合いを入れてでかけました。

うくく、大人の雰囲気をめざしたのに、これが大失敗。

イエローのジャケット、黒のシャツ、ワックスでなでつけた
オールバックの髪型…

パーティ会場の薄明かりの中で見たら、まるで「ヤクザ」やがな

ご挨拶すると、女性の編集者さん、全員かたまってました。

「あああああ、大丈夫だよ~おじちゃん恐くないよ~」
違う意味で印象に残る男になってしもうた。

ふだんラフな服装で仕事をしていると、こういうフォーマルな服装が
ほんとに似合わなくなります。

ありきたりなビジネススーツを着ても、なんか渋谷辺りで怪しい絵とか
怪しいエステの勧誘をやってる人みたいだと言われるし
格調高いパーティでタキシードを着たらホテルの従業員の方と間違えられるし
(楓の間はどちらですか?なんて知らない人から聞かれた経験あり)
困ったもんです。

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