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August 2004

August 31, 2004

晴れた空の中に

八月も今日で終わり。
学生さんも大学生の方をのぞいて、今日で夏休みも終わりですな。
なんてことを思っていたら、最近の学校って、
昔みたいに1,2,3学期制じゃなくなって
小学校でも前期後期制になってるところがあるんだね。

そういうわけで、八月三十日から授業が始まってるところもあるそうな。
遊び呆けした頭をつつきながら学校に通っているかと思いきや
大半の子が塾に通っているらしくて、ほとんど夏休みはどこにも
行けなかったなんて子もざらみたいだ。
子供の時期なんて、あっという間なんだから、
夏休みくらい思いっきり遊ばせてあげればいいのにね。

塾自体が悪いとは思わないんだけど、なんか歪んでる気がするな。
以前、アルバイトで小学生を対象にした中学受験塾の模擬テストを
作ったことがあるけど、あれって、
別にかしこい子が進学校に入学できるわけじゃないもんね。

中学受験とはいっても、事実上英語を抜きにした高校受験のテスト内容に等しいので
良問をたくさん解いて、解き方を暗記しておかないと、
頭のいい子でも絶対に解けないようにできている。
(特に算数の問題なんかに至っては、高校の数Ⅰで習うはずのへロンの公式とか
 因数定理なんかを理解していないと解けない問題がごろごろ出てる)

つまりは、ただ単に大量の問題をパターン化して覚えているだけ。
しかも、そういうノウハウを教えてもらえるのは、親の財力がある家庭の子ばかりだ。
そういうことを考えると、なんかアンフェアだよな。

そういうルートをたどって、大学まで進学した子と接する機会も多いんだけど
自分で考えて行動することが出来ない子が圧倒的に多い。
人間の能力っていうのは、偏っているから、全ての人が同じ様な能力を発揮するとは
限らないんだけど、企業なんかに入ると、(ましてやフリーで仕事をしていればなおさらなんだが)
新しい物を創造したり、全体を見通して組織を調整する能力が
問われることが多い。

そういう能力は、社会に出てから磨かれる部分もあるんだけど、大半の場合、
幼少期に発達することがほとんどだ。
多くの子供が例外なく、友人との遊びを通じて、企画力や人との交渉能力を培っていく。
そういえば、僕が子供の頃って、後に有名大学とかに進学した子とかもいたけど
例外なく、よく外で遊んでいたよなあ。

かつて多くの人が大学を出て、大企業に就職すれば、とりあえず60歳まで安泰だっていう
考え方をスタンダードに持っていたが、バブルの崩壊とともに、考え方の甘さを痛感させられた。
それから十数年が過ぎようとしているのに、いまだに価値観を変えられない大人たちのせいで
多くの子供たちが、才能の目を摘まれているのかな…

青空の中、しぶしぶと学校に向かう子供たちを見ていると、ふと、そんなことを考えた

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大崎善生氏の著作を読む

昨日は、午後に解放されて都内へ。
最近、仕事で人と会って打ち合わせをしたり、新たな企画を出したり
する仕事で忙殺されているので、一人になる時間は快い。
とはいえ、移動中の電車で過ごす時間も一時間二時間となれば
もったいないので、本を読むか、エッセイや小説のアイデアを書き留めたりして過ごす。

昨日は台風のせいか、頭も回らなかったので、読書をすることに。
先日買ったばかりの大崎善生氏「孤独か、それに等しいもの」を読む。

短編から構成される作品なのですが、氏の独特の空気を感じさせる作品ばかりで
読んでいて快い。氏の作品は、装丁が美しいのもポイントが高いと思う。
(ちなみにこの作品は、センスのある水彩画が表紙になってる)

純文学調のタッチで描かれる女性の一人称の小説がほとんどなので、
前作の「パイロットフィッシュ」のような、青春小説を期待された方は、
ちょっと残念だったという声もあるみたいだけど
僕的には好きだな。こういう感じの作品は。

むしろ、以前の作品よりも、一文一文に重みがある。
氏に限らず、成熟した小説家の作品っていうのは、
発表されたどの作品を読んでみても、一貫した世界が感じられる。
一言で言ってしまうと、何のこともないようなんだけど、この壁を越えられるかどうかが
プロとアマチュアの大きな違いのような気がする。

音楽とかスポーツとかっていうのは、もともと生活に密着したものじゃない
(楽器が出来なくてもスポーツが出来なくても社会生活を営むのに苦労はしない)
だが、文章を書くということは、多かれ少なかれ、誰でも経験することなので
その壁の厚さを実感しにくいのだと思う。

そこに気付けただけ、一つ壁を越えたのかもしれないね。
とはいえ、重厚な自分の作品世界を、文章の中に書き表せるようになるには
まだまだたくさんの壁がありそうだけど。

大崎氏をはじめ、自分の心の琴線に触れる作品に出逢うと
つくづくそのことを感じる

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August 30, 2004

で、結局深夜かよ

病院から出てきたのはいいものの、仕事が山積み。
といっても、お勤めの方と違って、9時から5時まで
きっちり拘束されるわけじゃないんだけどね。
間に1,2時間休みが入りながらの仕事。

肉体的には楽(というか、ある程度静養してないといけないらしいので
ありがたい限りなんだけど)精神衛生にはよくないですな。
本来なら2時間で終わる仕事を6~7時間かけてやってるわけだから。
そういうわけなんで、できるだけ早く一度に仕事を終わらせるようにするんですが
クライアント様の回答を待ったり、ゲラ(印刷の見本)が上がってくるのを
待ってたりしなきゃいけないので、どうしても仕事がストップしてしまう時がある。

全部仕事を終わらせてゆっくりしたいと思ってピッチを上げてるから、
ますますイライラしちゃうわけなんだけど
仕方がないもんねえ……
台風が近づいてきていて、眠気もひどいので(※注:松沢は、低気圧が近づいてくると
自分の意志とは関係なく眠ってしまうという持病があります)
少し横になってたら、いつのまにか熟睡
目が覚めたら夜の8時。ひいいいいいいっ!仕事を終わらせないと

おまけに薄着で寝ちゃってたものだから、腹具合は悪くなるわ
(そりゃ腹の中切ってるんだからな)
くしゃみが出てきてげしょげしょになるわで(風邪ひいたか?)もう最悪

なんとか仕事を終えたら……
ちっ……結局深夜かよ

ただいま4時前です。仕方がないので、寝ることにします。なんか寂しいのお

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August 28, 2004

連載終了

入院から一日あけてシャバに出てきたものの、今ひとつ調子が悪い
まあ、おなかの中切ってる訳だから当然なんだけど、仕事もたまっているので
そんな事も言ってられませぬ。ライター以外にも広告の仕事があるので
いささかピッチをあげなければ、締め切りに間に合わない。

で、なんとか仕事を終わらせると、あっという間に夕方。最近多いよなあ、このパターン
いそいそと自分の作品作りに取りかかるわけですが、本日ついに、
福岡のサイトで連載させていただいていた
長編医療小説「埋もれ行く恋」の最終回と相成りました。

ほんとはもっと長い小説なんだけど、ネットでの横書きで読む場合って
ある程度編集しないと、長い文章って読みづらいですからね。
これくらいの長さが限界ではないかと思います。
そういう意味でも勉強になりましたね。新たな作品に反映できればと思っています。
よかったら一度読んでいただけるとうれしいです。 ■長編医療小説 埋もれ行く恋

自分のサイトもほったらかしなんで、そろそろ手入れせねば、
涼しくてようやく頭働くようになってきましたしね。頑張りたいと思います

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August 25, 2004

検査入院

昨日、おとといと取材に行ってきて、くたくたでございます。
深夜まで取材、おまけに保養地にもかかわらず、素泊まり、コンビニ飯という強行軍。

でも、ふだん自堕落な生活をしているせいか、多少忙しい方が、
仕事もプライベートも濃密な時間を過ごせるんだよね。アドレナリンがあがるのかな?

テンションが上がるのは、明日の検査入院のせいもあると思う。

先月、酒を飲んだ時に、明らかに血液の混ざった嘔吐物を続けざまに
吐いてしまったので、親しくしているドクターに相談したら、
案の定、食道と胃の一部がただれているのが見つかった。

「せっかくだから、消化器一通り検査しておこうか」
友人の直感は正しかった。大腸の一部に腫瘍が数ヶ所できているのが見つかった。

胃と食道の方は、薬で治る他愛もない物らしいけど、大腸の方は
実際に内視鏡を使って切除して、病理検査をしてみないと、
はっきりしたことは言えないらしい。

他の部位に腫瘍ができたことがあったから、仮に大腸にできた腫瘍が
良性のものであっても各専門医に、全身を検査してもらう必要があるそうだ。

入院して一度に検査することはできないから
何度かに分けて検査しなければいけないらしいけど、何か憂鬱だね。
財布が痛むのもツライ(命あっての物種だから、仕方ないけどさ)

それにしても、末期癌の患者をテーマに扱った小説を公開している最中に、
自分がそういう疑いで入院するっていうのも、なんかすごく皮肉な話だな
(加えて言うなら、自分の腹を切るために必死になって金を稼いでいるというのも、
何かおかしな気分だね)

取りあえず今は、まだまだ時間を与えてもらえるように、神様に祈るしかないか。

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August 21, 2004

真夏のしょうが湯

にっぱち(二月八月の意味)って言葉がありまして、例年、お盆を過ぎた
この時期、仕事がなくなってしまうのですが、おかげさまで今年は
取材であちこちでかける日が続いております。

今まで、広告の仕事が多かったんだけど、今年に入ってから
雑誌とかの仕事が増えてきました。

全国紙のお仕事から、地方誌やミニコミ誌まで、
まさに様々ですが、僕の書いた記事を読んで下さった
出版社の方やメディア関係の方からお問い合わせをちょくちょく
いただけるようになり、とりあえずほっとしている次第です。
(フリーをやってると、仕事がなくなるのが一番恐いんですよね)

コピーライターから出発して、医療系ライター、そして最近では
コラムや小説、料理などの記事執筆のお仕事もいただくようになって、
ずいぶん幅がでてきたなあ…と思います。

いつも応援してくださってる皆様、そして出版社や依頼主の皆様ありがとうございます。
(引き続き、ご依頼をおまちしておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ)

 詳しくはHPのオフィスのページへどうぞ

さてさて、話は変わって、松沢の身辺雑記なのですが、
最近ようやく涼しくなってきましたね。

いや、例年に比べると、たぶん、まだまだ暑いはずなのですが、
一時期の暑さが尋常ではなかったので
相対的に涼しく感じるだけなのかもしれません。

でもまあ、それにしても過ごしやすくなったのはありがたいです。

何しろ、取材から事務所や滞在先の宿泊施設に戻ってくると、
ほんとにばてちゃってて原稿にまとめる気力が起きないときが
何度もありましたから。

で、頑張って原稿を仕上げ、ようやく空いた時間を利用して、
自分の作品制作に取りかかるのですが、
へろへろになりながらの作業は事実上不可能。

小説のプロット(下書き)とかは、いくつか作りましたが
とうとう、新作の本編を書くには至りませんでした。精進せねば……

とはいえ、体もピークにたっしているようで、ついに風邪をひきました。
今朝ほどから喉が痛い。困った……
で、思いっきり季節外れな感がありますが、ショウガ湯を作ってしのぎました。

作り方はいたって簡単。おろししょうがにはちみつを混ぜ、
シナモン少々、レモンを加え熱湯を注いでできあがり。
うかつにも写真を撮るのを忘れてしまったので、
お見せできないのが残念ですが
レモネード風の小洒落た味に仕上がりました。

これって、おまじないでも何でもなくて、
有名な漢方薬「葛根湯」や桂枝湯をアレンジした組成なんですよね。

しょうがは、ほとんどの漢方薬で、体の中の熱を上げ、
余分な水分を追い出すために使われています。

それに、呼吸器を整える作用のあるシナモン、
そして、ビタミンC豊富なレモンを加えたという寸法です。

これに葛粉(もしくは片栗粉を水で溶いたものを加えてもよい)を
入れると最高だったのですが、あいにく調達不可能。
熱いしょうが湯をふうふう言いながらすすって、一時間ほど仮眠を取ると
すっかり楽になりました。

体の異変は、早めのケアが肝心ですね。
あ、このレモネード風ショウガ湯ですけど体調を整えるだけじゃなくて、
ごく普通にお飲物としても楽しめそうですね。冷やしてもおいしいかも
そういえば、甘酒なんかも、昔は、夏場のスタミナ保持のために
作られていたそうですしね。

さてさて話が長くなりましたが、今日はこの辺で
機会がありましたら、夏バテ解消のための料理とか、そんなものも
ブログの中で紹介していきたいと思います。

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August 18, 2004

真夏の朝

昨日は、渋谷区でプライベートな時間を過ごす。
心が満たされる時間を過ごした後だけに、夕刻からの仕事は憂鬱だった。
おまけに、折からの雨。最悪な気分だ。HPの日記でも、
前に書いたことがあるけど雨が降ってくると、
生理的に眠ってしまう時があるんだよね。

売れない作家の悲しさかな。
出版社の方や広告代理店の方にお願いして、お金になる取材記事や
広告のコピー制作の仕事をもらって、生活を立てているんだけど、
創作のための時間は削られるし、気分は滅入るし、
「自分は何をやっているんだろう」なんてことを
考えちゃうね。

とはいえ、自分の作品とかネームバリューで食べていけてる
作家とかミュージシャン、俳優・女優の友人が口を揃えていうには、
結局いくら自分が表現したくても、
お金にならない企画はまず通らないから
同じように歯がゆい思いをするんだとか。
結局、このフラストレーションは何かを作っている以上、
一生つきまとうってことか。

とはいえ、時間をお金に換えるだけの日の中にも、
色々と気付くことはある。
たとえば、何気ない誰かとの会話とか、
駅のホームに電車がすべりこんでくる瞬間を見つけた時とか、
自販機で買った飲み物を口にした瞬間に心によぎることとか……

たぶん、みんなが見逃している瞬間を捉えて、
僕は物語りにしているんじゃないかと思う。
そのことに気づけたからだろうか。仕事を終えて外に出た瞬間に見つけた朝焼けが
とてもまぶしく思えた。

Dscf0267.jpg


何気ない風景だけど、日が昇る前のわずかな暗闇を残している空は美しい、と思う。

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August 16, 2004

無事入稿

8/14 15 16
土曜日は、取材で出かけた後、プライベートな時間を過ごす。忙しい間のこういう時間は貴重だね。
日、月は事務所にこもって原稿書き。ラストスパートです。

某大手出版社さんからいただいた、お仕事を頑張っていたんですが、
今回は取材先との連絡を取りながらの作業だったんで、ちょっと大変でした。
フリーで仕事をしていると、曜日の感覚とかが薄くなっちゃうんですけど、
世間様はお盆休みなんだよねえ……

取材のご協力をお願いした方から快諾をいただいたものの、締め切りの関係上
おやすみ中の担当者さんに夜中に問い合わせたりしなければならず、
きまずい思いをしましたです。(ほんとにご協力ありがとうございました)

とはいえ、無事に入稿 特に問題がなければ九月に入ってすぐ記事がでますな。
さて、今日は中断していた小説を書くとしますか。

実は、福岡のマルチメディア関係の会社の企画に参加させていただいていて、
ウェブ上で小説を連載させていただいているのです。すっかりストップしていますので、先を進めねば

あ、よかったら、無料で閲覧できますので読んでみてくださいね。
以下、概略をば

■埋もれ行く恋
大学病院に勤める研修医「三ノ宮真吾」は、残業で帰宅しそびれたある日
街の路地裏で祖母とともに、小料理屋を営む加奈子と出あう。

加奈子との交際を勧める祖母の言動に疑問を抱きながらも、世間から隔絶された
美しさを持つ加奈子に急速に惹かれていく真吾。
ある日、二人だけで時間を過ごした後、店に戻ってみると、女将が倒れていた。
医師として適切な処置をして病院に運ぶが、女将は癌におかされていることを知る。
医師としての立場と、恋人を支える立場の間で板挟みになりながら、懸命に治療を続ける真吾
そんなある日、加奈子の祖母は、真吾に意外な事をつげる。
★こちらからご覧いただけます

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夏の味覚 鱸(すずき)

8/13

東京の真夏日は30日を越えました。戦後の記録更新だそうな。外での取材が多いこの時期、ライターにとっては地獄の日々でございます。水分をちょこちょこ取ってないと、マジで倒れそうになります。とほほ
本日は、某企業の取材で湘南は江ノ島へ。道行く人やご家族連れは、夏を満喫しておられますが、私をはじめ取材クルー一行は、ひたすらお仕事。海沿いだけあって、暑さ倍増。しかも海を目の前にして、バカンス状態の市井の皆様を目の前にして、汗をかきかきお仕事。
さすがに、フラストレーションがたまったのか、日が落ちて仕事がはねてから、
みなさんで暑気払いをかねて飲みにでかけました。
スタッフの一人が、遠方から来ているため、若干、横浜よりに移動する。
で、見知らぬ街で飲むお店を探すことになったのですが、さすがにチェーンの居酒屋に入る気分じゃありません。
できれば、飲んでおいしい物をいただいて、しかもお財布にも優しいお店を探すことに。

こういう時って、ほんとに僕は鼻が利く。お店が出しているオーラっていうのかな。
店の近くに通ると、大体、どういう物をだしてくれるか想像がつく。
ここでは書かないけど、きちんと教育を受けてきた料理人なら、和、洋、中のジャンルに限らず
お客さんの目につくところには、きちんと気を配る習慣がしみついているからだ。

通りを歩くこと、約5分。「これは」と思うビルの二階にあるお店に皆を引き連れて入る。
外装内装ともども、いささかくたびれた感じのお店なので、みんな不服そうだったが、
置いてある酒の多さと、ネタケースに並ぶ魚を見て、口あんぐり。最高にいい魚ばかり

Dscf0307.jpg

まずは、旬の魚で日本酒をということで、石川県の銘酒「菊姫」とすずきのおつくりで乾杯。
最近、シーバスとかいって、釣りをする人の間でも人気らしいですが、この時期は脂がのってる上に
独特な白身の風味が加わっていて、最高の味わい。
写真は「すずきのおつくり一人前740円也」(安い、東京でいただいたら、多分倍以上は取られるだろうね)

ちなみに、すずきは、大きくなるにつれて、「せいご」「ふっこ」「すずき」と名前を変える出世魚。
僕もあやかりたいなどと思いつつ、いただきました。

魚もいい上に、板さんの腕前もいい。おそらくそれなりの名のある日本料理屋で
それなりの時間を過ごしてきた人なんだろう。

刺身って、新鮮なものほどおいしいって思われてるみたいだけど、実はそうじゃない。
すずきみたいな白身の魚は、仕入れてきた魚をさばいた後、氷の中にさらして血を抜き、
数時間程度熟成させることによって旨味が出てくる。
魚の身のタンパク質が分解されて、アミノ酸に変わるためだ。
また、切りつける時も、よく研いだ包丁で切り口が滑らかになるように一気に切らないと
旨味が逃げてしまって、味が落ちてしまう。いい腕の板前が切りつけた刺身は、
切った角が尖っていて、寒気がするほどだ。

一緒に飲んでた連中は気付かなかったみたいだけど、この板さん、ただものじゃない。
それに加えておろしたすずきの身に、昆布を巻いて、淡白な味わいの中に、複雑な旨味を持たせている。

この技法は、鯛を料理する時によく使う技法だけど、少なくとも居酒屋で出してもらえる料理じゃない。
艶っぽい女将さんとなんかあるみたいな感じだったけど、きっとそれなりの人生があったんだろうな。

自分のキャリアと技をひけらかすことなく、淡々と目の前の仕事をこなす板さん。
松沢は、男の仕事を見せてもらいましたぜ。
ちなみに、私めは、「ほやの三杯酢」「すずきのおつくり」「かんぱちとほたての刺身」「菊姫(6年物)」「鹿児島産いも焼酎 魔王」「そば焼酎 雲海(2杯)」をいただいて、しめて3700円のお会計。
ちょっと贅沢な夕べでしたが、これだけ飲み食いして、この値段なら上等でしょう。こっそりまた来ようっと。


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August 12, 2004

こっそり開設

HPはニフティさんで開設させていただいて、はや○年。
同時に、某無料サービスで日記を借りたのですが、ついに復旧不能と相成りました。
そういうわけで、サイトの大改装を行おうと考える次第なのですが、なにぶん、この時期、原稿の締切が厳しいので
どうしてもサイトに手が回らない。そんなわけで、とりあえずブログだけでも開設しておこうかという寸法です。
誰にも告知してませんので、どなたも来ないでしょうな。たぶん。あ、そうか、ニフティさんの方からおいでになる方もいらっしゃるんで、はじめましての方もいらっしゃるんですよね(というか、大半なのか)

はじめまして、細々と文章を書いて生計を立てております、沈没寸前のライター松沢直樹ともうします。
どういうわけか、ヤフーでは、「小説家」と登録されているようですが、かぎりなくなんちゃって状態でして、実態は業界のかぎりなく底辺で活動する絶滅寸全種(天然記念物に指定してほしい)です。
サイトはこちらなんで、ひまな方、興味をお持ちの方、ご用とお急ぎでない方、一度遊びにきてくださいまし。
ただし、お茶は出ませんが 

■松沢直樹オフィシャルサイト イプシロンカフェへようこそ
http://homepage2.nifty.com/epsilon-cafe/

文章を書くことを仕事にしていながら、よくまた文章を書く気になるもんだ、と、我ながら思うのですが、そこはそれ。
お金をもらうためじゃなく、なんのしがらみもなく書ける文章は、気楽で気持ちがよいものです。
得意先の接待でお酒を飲むのと、自腹で気兼ねなしに飲むのは違うでしょう? そういうことなんですよ。
日々つれづれ感じることを文章に綴るのは、商業用原稿と違って、みずみずしいですし、また、精神衛生上よろしいですからね。
時として、「毒吐き酒場」と化してることもあるかと思いますが、ライターという人種がどのような生活を送っているのか、興味津々の方には、面白く読んでいただけるのではないかと思います。

と、いうわけで、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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